こんにちは!高山大知(@daichihandflute)です。
今日はハンドフルートの吹き方について書きます。
これまでハンドフルートのことを知らなかった方にも興味を持ってもらえると嬉しいです。
2022年1月3日 公開
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手の組み方
必要なのは両手だけです。
早速やってみましょう!
まずは「手の組み方」です
- 指が互い違いになるようにして、奥までしっかりと組みます。
- 手のひらを閉じて、手の中に空洞を作ります
- 親指を平行にして並べ、親指同士の間に隙間を作ります。この隙間が空気の出入り口である「吹き口」になります
- 親指の第一関節を軽く曲げ、曲げた関節の頂点が口の真ん中にくるように口をつけ、手の中に息を吹き込みます。
手を組む時、指が互い違いになるんですが、どちらの手が上(手前)になっても大丈夫です。
組みやすい方で手を組んでください。
手のひらを閉じるときは小指側から手首の部分までしっかり閉じます。
手の中に作る空洞は、水が貯められるような空間を作るようにします。
息を吹き込むと手の中の空気が回り、吹き口の下半分から外に出ることで音が鳴る仕組みです。
この「吹き口の下半分」を口や顎などで塞いでしまうと、空気の出口がなくなって音が鳴らなくなってしまうので注意してください。
また口はあまり深くつける必要はなく、軽くつけるようにします。
吹き口以外の隙間が手のどこかに出来てしまうと吹いた息や空気が抜けてしまうため、共鳴が起こりづらくなって鳴らなくなってしまいます。
なので手をしっかり組んで、吹き口以外に隙間を作らないように気をつけてください。
息の強さは、優しく吹くようにして大丈夫です。強すぎる場合は音が鳴りづらくなってしまいます。
息を吹き込む角度についても記事を書いています。
手を柔らかくすると鳴りやすくなります
ハンドフルートは手をしっかり密閉して組む必要があります。
手の筋肉が固まっていると密閉しづらくなるので、鳴りづらいかもしれません。
僕は練習や演奏の前には必ず「手のストレッチ」を行なって、十分に手を柔らかくしてから吹いています。
音程の変え方
音が鳴ったらぜひ音程を変えることにも挑戦してみてください。
音域が広がってくると曲も演奏出来るようになります。
ハンドフルートの音程は、「手の中の空洞の広さを変える」ことで作ります。
空洞を小さく狭くしていくと高い音になり、大きく広くしていくと低い音になります。調整は手自体を動かすことで出来ます。
まず手を組む時にどちらの手が上になっているか(手前に来ているか)を確認します。僕の場合は「左手が上、右手が下」です。
空洞を狭くしていくには「上になっている方の手の指」で、「下になっている方の手の甲」を押していきます。
このとき「下になっている方の手」は自分では動かさず自然に任せます。
手を動かしていく時には隙間が開きやすくなるので、開かないように気をつけます。
高い音を出していく時の空洞の形は、手前から奥まで均等に狭くなっていくようなイメージで、全体的に手を動かしていきます。
低い音を出す時には空洞を広げます。
このときには両手を使って、横に広げるようにして空洞を広くしていきます。
この横の動きでは指と指の間や手のひらの下側に隙間が開きやすいので気をつけてください。
高い音にするときも低い音にするときにも共通することは、「吹き口以外に隙間が開かないようにすること」です。
また、吹き口(親指同士)の形がズレてしまっても鳴らなくなってしまうので、出来るだけ形が変わらないように気をつけましょう。指の動かし方次第では鳴りづらくなってしまうので、色々試してみてください。
諦めずに練習することが大事
ハンドフルートの吹き方を解説してみました。
最初からいきなり鳴らすことが出来る方もいらっしゃるんですが、大体の場合最初は鳴らすのが難しいです。
感覚を掴むまでに個人差があることと、手がハンドフルートの形に馴染むまでに時間がかかるためです。
ですが諦めずに練習をしていると音を鳴らすことが出来るようになります。
最初の1音が鳴るまでには根気が必要ですが、酸欠や手を痛めないように気をつけて練習してください。音をイメージして吹くと感覚が掴みやすいかもしれません。
音が鳴ったり、また音程が出せるようになって曲が吹けるようになっていくと、とても楽しいですよ!
ハンドフルートは追求していくととても奥が深いんですが、色んな方にこの楽しさを伝えられたらと思います。
ZOOMを使ったオンラインでのハンドフルートレッスンも行っています。
詳細は下記ページで。
ZOOMを使ったオンラインでのハンドフルートレッスンのお知らせ
参考にしたもの
森光弘著 ドレミ楽譜出版社「森 光弘の誰でも鳴らせる ハンドフルート公式テキスト」
なかなか鳴らない方へ
なかなか音が鳴らない方に向けて、少しでも鳴りやすくなればとコツを書いてみました。慣らすためには根気も必要な部分はありますが、参考にしていただけたら嬉しいです。