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僕の「ハンドフルートの上達」のための考え方 / 技術編

今回は、僕がハンドフルートを上達したくて大事にしていた自分の考え方を書いていこうと思います。

僕がハンドフルートを始めたのは2008年頃のことで、この記事を書いている時点では14年くらいやっています。ハンドフルートは手の形などで人によってコツや感覚が全然変わってくると思っているので、あくまで僕が考えていた事を書きたいと思います。

今回は、ハンドフルートの音楽的なところよりも技術的なこと(吹き方、やり方など)の話が中心です(ちなみに音楽的なところは書けるか分かりません。笑)。

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上達したくて考えていること

上手い人が上手い理由を考える

上手い人には、上手い理由が必ずあります。その人が感覚でやっていた天才派で、説明が出来ないものだとしても、自分で見て考えて吸収出来るところはものすごく多いんです。

僕はまず、ハンドフルートの考案者「森光弘さん」みたいになりたいとずっと思っていました。最初は憧れの部分が大きくて、単純に同じようにやりたいなと考えていたのが始まりです。
なので僕の場合は、まず森さん(またはCHILDHOOD)のCDや動画、写真などをものすごく見ました。やっていくうちに自分でもお客さんの前で演奏をするようになり、少しずつ考え方が洗練されていった気がします。

練習する時、あまり人と比べない方が良いとよく言いますよね。比べてしまう事で自分がどれだけ下にいるかを実感してしまって、モチベーションが下がるからだと言われています(あの人と比べて自分はこれだけ出来ていない、全然だめだ…と考えてしまうような感じ)。
もちろんそれも分かるんですが、僕の場合はずっと森さんのやり方と自分のやり方を比べていました。

ハンドフルートは個人差がとても出るものなんですが、僕の場合は自分のやり方に全く満足が出来なかったんです。なので自分でも納得出来るように、出来るだけ森さんのやり方を再現できるところまでやってみようと考えました。

見るところは例えば、手の組み方、手の動き方だけでなく、音の鳴り方や演奏の仕方、音程の取り方、歌い方などなどです。
僕が比べて考えていたのは、そこがどうして違うかという事です。
なぜそういう音が出るのか、なぜそう動くのかなどを考えて、出来るだけ理論的に説明できるようになりたいと思いました。

なので自分のやり方を見て(聞いて)違和感があるところや、森さんと違う動きになっているところは徹底的に比べて、なぜ違うのかを考え続けました。

疑問を持ったらそれを追求してみる

ここまでに書いた事と共通する話でもあるんですが、自分が疑問を持ったところがあれば、それをそのままにせずに出来るだけ追求しようとしました。
正しいやり方なのかとか、違和感があったりだとか、吹き方や動かし方が分からないとか、そういうのを見つけられたらそのままにしないようにすることが大事だと思いました。

もちろん最初は、疑問はあまり出てきません。分からないことを分からないままやるからですね。
そういう疑問は、自分がやりこんでいくにつれてだんだん出てくるものだと思います。

僕は森光弘さんに師事もしているので、自分で研究して分からないところがあれば教えてもらえることもありました。ただ感覚的なところも沢山あるので、最終的には自分で試して習得していくしかありません。

最初の頃は「何か違うな」と思うことがあれば、演奏の予定があっても練習で新しい事を試し続けました。なのでなかなかやり方が自分の手に定着することはなく、いつも1からやっているような感覚でした(最初の頃は、演奏中に全く音が出なくなってしまったこともありました)。

ただ、そうやって後退し続けながら色んな事を試した事で、「やっぱりこうだな」と結論づけられたり、少しだけ理論的に説明できることも増えていきました。

最初は正しいやり方を身につけたかった

僕は、ハンドフルートの正しいやり方を身につけたいとずっと考えています。
何が正しいかはもちろん人によるし、その人に合っているやり方というのも無数にあると思います。
なので他の方の理論などを否定したくはありませんし、僕のやり方を押し付けたくもありません。

僕の場合何を正しいと思って目指していたかというと、やはり森さんのやり方です。

「ハンドフルート」という奏法を編み出したのは森さんです。だからこそ、ハンドフルートが上手くなっていきたいなら、やっぱり森さんのやり方を研究するのが良いと思ったんですよね。

(今回は技術的な話が多いですが、もちろん上手くなる要素はそこだけじゃないです)

森光弘さんは音も綺麗なんですが、奏法の見た目も綺麗だと思っています。手の組み方や動きも元々決まっていたかのような、本当に「楽器」と言って良いような動き方をするんですよね。
今まであまり手の動きを見ていなかった方は、ぜひ見てみてください。全部が噛み合っていて連動していて、かつ自然にそれが起こっていて、凄いのです。森さんが人間を超えている部分を感じられてる要素のひとつだと思っています。
森さんは小さい頃からずっとやっているので、手の形などもハンドフルート(小さい頃は手笛という名前)に馴染んでいるのだとは思います。
でも僕は、それを自分でも出来るところまで再現したいと思いました。

なのでまずは、自分と森さんのやり方や音の違うところを探すようになりました。違うところを見つけたら、森さんはなぜそうなっているのかを徹底的に考えて、自分のやり方を修正するようにしていました。

森さんはおそらく演奏の時には「自然なやり方」でやっていると思います。僕はまだ考えてしまうところがとても多いんですが…

まとめ

ちなみに僕は今でも自分の奏法に疑問を持っていますし、新しい疑問がいつも生まれます。ハンドフルートは本当に難しいですが、とても奥が深いものだと思います。

今回は技術的な面の話が中心でした。
僕はいま森光弘さんに師事していて、技術的なことだけではなく、音楽的な面も大きく幅が広がって成長できました。
だからこそハンドフルートはまだまだ追求していけると思っているし、奥が深いなと実感出来ています。

ハンドフルート、音が鳴るだけでももちろん面白いものではあるんですが、同じように「奥が深い」と思いながら追求して楽しんでくれる方がもっと増えたらいいなとずっと思っています。

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