今まで僕のブログでは、MOTHERHOUSEの革のカバンを始め、同じシリーズの名刺入れやペンケースについて紹介してきました。
最初にアンティークスクエアバックパックというカバンを使い始めた理由は、有名だからとかカッコいいからというだけではありませんでした。それよりも、そこに込められている作り手のこだわりとか、それに携わる人の思いが伝わってきたから魅力を感じたんですよね。
面白いモノだから、便利だから、カッコいいからで欲しくなって買うモノもありますが、そこに人の存在を感じられたときはより大事に使おうと思えます。
そしてついに周りにも影響が。
そうしてブログでカバンを紹介してみると、知り合いが同じカバンを買ったりとか、僕が紹介しているのを見て買いに来られましたという声をいただけたりすることもあって嬉しかったです。
そしてついに、僕の身近な人にMOTHERHOUSEのカバンを使い始めた人がいます。父です。
どうも一緒にお店に行った日に買ったみたいなんですが、僕には家に帰るまで伏せられていたんですよ。いわゆるサプライズ的な…(同じお店にいたのにほんとよく帰るまで隠し通せたな…)
驚きつつも理由を聞いてみると、前からこの形のバッグを探していたということもあったみたいなんですが、「店員さんがものすごく良い人だったから」と言っていました。
前置きが長くなってしまいました。僕のカバンと同じシリーズのバッグなんですが、「ブログで書いて良いよ」と言っているので、(僕のものでないけれど)ブログでも紹介してみます。
アンティーククロスバッグ
父が買ったのが、このアンティーククロスバッグ。マザーハウスのアンティークシリーズのひとつで、全面が牛革で出来ていて、ファスナーなどには年月を感じられるような金具が使われています。
いわゆるよく聞く「ボディバッグ」という小さめのカバンですが、これは「クロスバッグ」という名前がついています。今まで日本で一般的な名称だったボディバッグは、海外だと“亡くなった人を包む布とか入れ物”という意味になってしまうそうです。マザーハウスだけではないみたいなんですが、近年では代わりの言葉として「クロスバッグ」と呼ばれるようになったとのことです。そういう話を聞くと、僕もこれから気をつけてクロスバッグと呼ばなきゃと思えてきます。
アンティークスクエアバックパックのように型は入っていないんですが、バランスが取れればこんな感じで立たせることも出来ました。ただ自立するバッグとしては作られていない感じなので、置くときは普通に寝かせていいかもです。
裏面もメッシュなどはなく、全て革製です。お店に置いてあるものは全て模様や細かい部分の形が微妙に違います。うちにやってきたこのバッグは、結構柔らかめの革になっていました。
僕が持っているバックパックとカードケースを一緒に並べてみると、それぞれ色味が違うことが分かりますね。このクロスバッグはちょっと濃いめという感じです。
アクセントのアンティークパーツ
マザーハウスのアンティークシリーズの特徴なんですが、このカバンにも“アンティーク”な金具パーツが使われています。
ファスナーのプラーはスクエアバックパックと同じもの。
ベルト部分の金具もいい味です。付け替えることで、左右どちらの肩掛けも出来るようになっています。
ちなみに肩に当たる部分は、負担軽減のために幅広の革も使われています。
長さ調節を可能にするバックル。これらの金具が全てアクセントになっていて、革の柔らかさとの対比が出来ていますね。
バングラデシュ伝統の柄
中身はかなりシンプルかつ特徴的に出来ています。まず空間は1気室+薄めのポケットがひとつという作り。そして特徴的なのがこの柄です。スクエアバックパックなど他のアンティークシリーズにも使われているこのチェックのような生地は、バングラデシュで腰に巻く衣装として使われている「ルンギー」の柄です。
中身を開けたら見えるというのは、“自分だけが知ってる秘密感”もあって良いなと思います。
マザーハウス製品は全てがその国の素材と技術を使って作られています。このカバンも全てバングラデシュで作られているので、中には「Made in Bangladesh」のタグが縫い付けられているんですよ。これはもう特徴のひとつだと思うので目立つところでも良いと思うんですが、そこはさりげなくカバンの中に縫われています。
外側にもポケットがひとつ。薄いポケットかと思いきや、マチがつけられているので、出し入れもしやすくなっています。クロスバッグ自体がバックパックよりも中身を取り出しやすい作りですが、ここにはよく取り出すモノを入れると良いですよね。
たくさん使って欲しい
僕はあまりカバンの使い分けが得意ではないので、ひとつのカバンを使い続けてしまいがちです。ただバックパックよりももうちょっと中身にアクセスしやすいバッグとして、これも気になっていたんですよね。まさか父のモノとしてうちにやってくるとは思いませんでした。
父は「そのうち大知に取られそう」とか言ってましたが、取らないからね!(今のところ。)
それよりも父には、ぜひいろんなところに持って行ってたくさん使って欲しいな。
ちなみにこのバッグは、あまりにも店員さんの人柄がよくて「買おう!」と思ったと言っていたと書きましたが、実は“一回も背負わずに買った”らしいです。
ん…?