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FUJIFILMのカメラのホワイトバランス『蛍光灯1』は、自然光の撮影の強い味方。

僕が初めて買ったカメラは、Canonの『EOS Kiss M』という小型のカメラでした。瀬戸弘司さんの影響もあったんですが、それからEOS RP、EOS R6と使ってきて、やっぱりCanonの色っていうのは好きだなぁと思います。

ただ最近はCanonではなく、FUJIFILMのカメラも使うようになりました。

Nanigashi release 10.

FUJIFILMのカメラには『フィルムシミュレーション』という機能があります。僕はフィルムカメラを使った事がないので細かいところはあまりわからないんですが、色々なフィルムの色味や雰囲気を、現代のデジタルで新しい表現として甦らせるシステムです。

Canonのカメラは、ナチュラルに、柔らかい雰囲気で撮れるところが好きです。それとは別に、またFUJIFILMの独特な色味の写真も面白そうだなと思って使い始めました。

いま使っているのは、FUJIFILMの『X-T4』というカメラで、フォクトレンダーの単焦点レンズとも雰囲気が合う、クラシックな感じのカメラです。使い始めてしばらくになってきたんですが、Canonの感覚とかなり違うな…と思っているのが『ホワイトバランス』です。

このホワイトバランスというのは、白色をどのくらいの色味にするかという設定のようなものなんですが、設定次第では写真の色味や雰囲気が大きく変わるんですよ。

大体の場面はオートでも良いことが多いんですが、このオートの色味にずーっと慣れなかったんです。なんだか、ちょっと全体的に青くなりやすい感じがあるんですよね。僕はだいたい自分が見ている色味に寄せて撮りたい事が多いんですが、これがなかなか上手くいかなかったんです。

特に部屋の中。

ブログの場合、部屋の机の上にモノを置いて撮りたい事が多いんですが、カメラが思ったよりも青く調整してしまうんです。Canonのカメラでもオートで上手くいかないことはあるんですが、それと比べてもまた違う感じで、青みが強くなる感じです。

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この写真だけだとあまり伝わらないと思うんですが、もう少し温かみがあるような色味になって欲しいんですよ。僕がCanonのカメラに慣れているからというのもあるんですが、それでも見ている色よりもかなり青くなってしまいます。僕のカメラは特に木の色が苦手なのかもしれません。木の色って暖色系なので、カメラが過剰な暖色を作っていると思ってしまうからこういう色味になりやすいのかも。

オートの他にも『太陽光』や『曇り』など、カメラの中には色々なホワイトバランスのプリセットがあります。これらに切り替える事で、時間帯や明るさに合わせて適した色味に寄せやすくなるんですが、これがまたCanonのカメラとも違うんですよね。“ケルビン”という数値を自分で設定して好みの色味に調整することもできるんですが、これもなかなか上手くいかなくて…。

そんな感じで、思ったように使いこなせずに悩み続けていました。

せっかく買ったのに、FUJIFILMのカメラ、なんだか苦手になってきてしまったなぁ…

と、そこで今までほぼ試していなかったプリセットを試してみたところ、驚くことにものすごく自分好みになりました。

ホワイトバランス『蛍光灯』

ホワイトバランスのプリセットには、『蛍光灯』というものがあります。これは大体の場合、太陽光ではなく蛍光灯の下で撮ると、見ている色に近くなるような設定です。なので、かなり極端な調整になっているはずです。なっているはずだったので、今まであまり試さなかったんですが…。

試しに部屋の中で『蛍光灯1』にしてみると、驚くことにほぼ自分が見たままの色味で撮れてしまったのです!!

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これが、『蛍光灯1』で撮ったエバーフレッシュの写真!

窓際に置いているものですが、緑色がとても自然で良い感じです!!

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これは、オートで撮った写真。これだけ見ると悪いわけではないんですが、見たイメージとはやっぱり違う感じです。

まさか蛍光灯1が、こんなに自然な色味になるなんて…。

いいぞ…急に素直になりやがった!!

『蛍光灯1』は、そのままだと暖色が強すぎる感じにはなってしまうので、僕は『ホワイトバランスシフト機能』で微調整をしました。FUJIFILMのカメラのホワイトバランスは、ホワイトバランスシフト機能というのがあって、全体的に青みを足したり、緑っぽくしたり、赤っぽくしたりして、色味や雰囲気の微調整が可能です。それをホワイトバランスのプリセットごとに細かく設定する事が出来るので、これを使いこなせるようになるとかなり自分好みの写真を撮れるようになる気がします。

2025 7 14 2 DSCF0285.

最初に載せた鍵の写真、これはオートで撮っています。

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そして蛍光灯1で撮った写真がこちらです。

これは色味の調整がまだ上手くいってなくて、暖色が強すぎますが、木の色や革の色、鍵のキーホルダーのステンレスの色も良い感じです。

『蛍光灯1』で色々撮ってみた

部屋の中では電気をつけずに太陽光、つまり自然光だけにしています。その環境だとあまりにも見たままの色味で撮れてとても楽しくなったので、意味もなく色々撮ってみました。

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そのままだと暖色が強くなる傾向があったので、ホワイトバランスシフトで少し赤みを減らし、青みを足す感じに調整しています。今『蛍光灯1』は、R -1、B +2にしています。

キーボードも机もトラックパッドも白ですが、変ではないどころか、かなり自然じゃないでしょうか!

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かなり自然な色味で撮れるようになったので、ここからまたちょっと色味を変化させていくと、好みに寄せやすそうです。

もちろん見たままの色にすることだけが全てではないと思いますが、そのまま撮りたいと思った時に思い通りになるのは、かなり心地が良いんですよ。

ところでこれらは部屋の中で、日中、自然光で撮った写真です。自然光でこんな感じなら、もしかして外でも普通に使えるのでは…?

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そう思って撮ってみたのがこちら。

外に出るとちょっと暖色っぽいのが分かりやすくなる気がしますが、それでも見た感じにかなり近くて、自然だと思います。

2025 7 14 42 DSCF0325.

ベロみたい。

『蛍光灯』なんて名前なのに、まさか外でも普通に使えるとは…。

まだ外では色々な場面を試せていないんですが、かなり良い感じです!!

ちなみに蛍光灯には3種類あります。試してみたところ、時間帯に合わせて切り替えるとかなり自然な色味に寄せられました。家の中の話ですが、夜になっていって家の電気を付けると、『蛍光灯1』ではものすごくオレンジになってしまいます。そこで『蛍光灯2』や『蛍光灯3』を試してみると、また自然な色味に近づきます。こんどはちょっと紫っぽくなったりしたので、ちょっと青を足したりなどして調整は必要ですが、オート以外にも使いやすいホワイトバランスを見つけられたのは、僕にとって大きな発見でした。

まとめ

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それから何日か外に出て撮ってみたところ、オートで上手くいかない時に蛍光灯を試してみると、かなり自然に撮れる事が多いことに気付きました。また色んな場面で撮っていくと新しい発見があると思います。

少なくとも自然光で撮る時に、『蛍光灯1』はかなり強い味方になってくれそうです。

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