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スローシャッターと流し撮りで野球の写真を撮ってみて気付いたこと。

先日の都市対抗野球大会では、画質を確保するために今までよりもシャッター速度を遅くして写真を撮りました。野球は動きとかボールを止めたくていつもシャッター速度を速くしてるんですが、東京ドームだということと僕のレンズが暗いことで、シャッター速度を速くするとカメラの感度を上げないといけなくなるんですよ。

感度を上げるとノイズが出てきて、画質が落ちます。なのでこの間の東京ドームでは、シャッター速度を遅くして光を出来るだけ取り込めるようにして、感度が上がらないようにしました。

そうして撮ってるある時に何故か設定が変わっていて、自分が設定したシャッター速度よりも遅い設定になっていたんですよね。それで意図しないブレた写真が撮れていたんですよ。

シャッター速度を遅くすると動きがブレやすくなるんですが、撮影にはわざと動きをブラした表現というのもあるんですよね。スローシャッターとか、流し撮りとか。なのでちょっとそういう表現もやってみるか〜と、最近遊んでみました。

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スローシャッターで撮って気付いたこと

Slowshutter 1

これは試合前に撮らせてもらったもの。シャッター速度は1/60です。走ってる動きにレンズを合わせて向けながら、シャッターを切る流し撮りという撮り方です。流し撮りは動いてる被写体だけにピントを合わせて、その他の景色はぐわーっと横に流れるような感じになります。

流し撮りでは1/60というのはまだ速い速度のほうで、これが1/30とか1/20とか、遅くなればなるほど景色が流れるようになります。ただそれだけ被写体にだけピントを合わせるのが難しくなります。

僕はこれを手持ちでやってみたんですが、思ったよりも上手くいったかも!と思いました。レンズはSIGMAの100-400 DG OS HSM。このレンズは流し撮り用のOSモードがあるんですが、確か通常のOSモードで撮ってた気がします。

Slowshutter 10

一方これは別の日に試した写真。1/50のシャッター速度です。

背景にある、ちょっとだけ線になってる光を見ると分かるんですが、これはシャッターを切りながら手ブレしてしまっているんですよ。

流し撮りはシャッターが開いている時間が長くなることで風景が流れるんですが、その間に大事なことはきちんと地面と平行に動かすことなんですよね。背景の光を見てみると、記号の「〜」みたいな形になっています。これはシャッターを切ってる間、カメラ(手)がこの動きをして真横に動かせてない証拠なんですね。それに走ってる選手にも合わせ切れてなくて、ちょっとブレてます。

Slowshutter 11

これも手持ちでやった流し撮り。走ってるシーンで使うと面白いのかな〜と練習してるんですが、これも僕的には失敗です。走ってる本人がブレてしまってることもあるんですが、流れてる光を見てみると、ちょっと斜めに動いているんですね。真横に動かせていない…

シャッター速度はこれも1/50。遅くすればするほど背景が流れていくけれど、ピントを合わせることとブレずに動かすことがだんだん難しくなっていきます。

こういう流し撮りをするなら、出来たら一脚とか三脚がないといけないのかなぁ〜と思いました。逆に手持ちで真横に動かせるようになったら流し撮りを極めてますよね。笑
自分の身体を軸にして出来るようになれば良いなぁ〜。

Slowshutter 3

これはバックホーム送球を受けて、グラブを速く動かしてるところを撮ってみたもの。シャッター速度は1/80なのでさっきの流し撮りよりも速いんですが、グラブだけじゃなくて被写体自体も少しブレてますね。自分が手ブレしなくても被写体が動いたらブレていくので、なかなか難しそうです!

Slowshutter 5

1/80。バットに当たって軌道が変わった瞬間が撮れました…!ファウルなんだけれども、点だったものが線になるような感じで面白いですよね。

Slowshutter 6

1/80。セカンドへの送球がすごいキャッチャーなので、それを表現できたりしないかなと撮ってみました。ただ動きよりも、プロテクターとかの赤色がブレているところが綺麗だなと思いましたね。

Slowshutter 7

反対側から撮ってみたところ。1/60。身体はもうブレにブレまくってるんですが、マスクに当たった光とか腕とかボールとかが、普段見れないような線になっていてそこが良いですよね。

Slowshutter 8

1/160です。あんまりスローではないんですけれど、投げる時の腕が回るところだけがブレてくれないかなと試しながら撮ったものです。ちなみに弟。被写体自体もブレているので、なんか失敗写真みたいな感じです。

Slowshutter 9

ただこういう撮り方をやってみて気付いたのは、動いてるシーン以外はシャッター速度を遅くして、画質を確保する撮り方をした方がいいかもということです。

自分が手ブレしなければ、止まってる人を撮るならばシャッター速度は速くなくて良いんですよね。たとえばこうして立っているところや、バットを構えているところなど。どこまで遅くいけるかを試してみるのも良いですね。感覚的には、動いてるところは1/500〜1/640くらいにすると、身体は割とブレずに撮れる感じです。それ以下にすると、動いてる人を撮ってもちょっとくっきりしなくて、ブレるような気がします。

上の写真は1/1000にしたんですが、F6.3でISO2500まで上がってしまっているので、もっともっとシャッター速度を遅くしておければISOがもっと低くなって画質がかなり良くなるはず。そうすればレンズをちょっと絞ってもISOは上がらないし、さらにくっきりして良いんじゃないかと思いました!

スローシャッターは表現としても面白いけれど、必要ないシーンならば出来るだけ遅くしておくことでISOが上がることを防げますね。ただドームやナイターの撮影になると、シャッター速度を遅くするのでは限界が来るので、やっぱり明るいレンズが欲しいな…と最近思うようになりました!

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