こんにちは、高山大知(@daichihandflute)です。
僕は弟が社会人野球をやってることもあって、ここ3年くらい野球の写真を撮ることが増えました!増えたというかカメラを使ってる時間の半分以上は野球の写真撮影ですね。笑
僕が使っているレンズはSIGMAの100-400といって、手持ちでも使えるくらい軽いレンズです。なのでしばらくは手持ちで撮り続けていたんですが、最近はそれでもやっぱり手には負担があるかもと思うようになりました。
▶︎手持ち出来るSIGMAの超望遠レンズ「100−400mm F5-6.3 DG OS HSM / Contemporary」レビュー。
また、フェンスが無いところで撮ることも出てきたんですが、そういう時にファインダーを見て撮っていると、ファールボールにすぐ反応出来なかったりして危なかったんですよね。モニターを見ながらだと、ファールボールにもすぐに反応しやすいはず。
ということでこの悩みを解決出来るかもと、最近一脚を導入してみました。三脚ではなく、一脚です。
Manfrottoの一脚、XPRO
今使ってる一脚も載せておきます。Manfrottoのアルミ一脚(4段)です。
本当は5段の、真ん中部分が短いタイプが欲しかったんですが、在庫がどこにもなかったんですよね。手持ちになるのは仕方ないなと、この大きいタイプを選びました。
一脚自体はすごくしっかりしていて、ポールのブレなどもなく、ちゃんと支えられます。
クイックリリースレバーがすごく独特で、軽い力ですぐにロックを外して長さを変えて、またロック出来ます。
ポールの伸縮もスムーズで、動かしていてストレスが無いですね!付属のアタッチメントを使ってレバーの固さ自体を変えることも出来ます。
ただ、この一脚を使い始めて早々、アタッチメントを球場で失くしました…。
ちなみに僕の場合は一脚をすぐに外したり出来るように、レバー式のアルカスイスクランプをつけています。
普通は三脚ネジを使って、一脚自体をクルクルと回して取り付けるんですが、時間が少しかかるんですよね。そこでレバー式にしてみたんですが、すぐに付け外しが出来ます。(SIGMA100-400にはf-fotoの三脚座を取り付けています)
このクランプは、レバー自体の固さを六角で調整して使うものです。
ただ、多分使い方が違っているんですよね…(笑)。本来は六角でキツく締めて、カメラを取り付けたままにして使うものだと思います。レバーは付け外ししてるとだんだん緩んでくるので、毎試合レバーの固さを調整しないといけません。
レバークランプにしてるのは、手持ち撮影とすぐに切り替えたい場面があるからと、縦構図撮影をしたいからですね。
普通の三脚座がついてるレンズは、三脚座自体を回転させることで一脚や三脚を使っていても縦構図撮影が出来るようになってると思います。ただ僕のレンズは三脚座を取り付ける作りになっていないので、サードパーティーの三脚座を使ったとしても縦構図に回転して切り替え出来ないんですよね。
という理由で一脚にレバークランプを付けています。
毎回のレバー調整は要るんですが、すぐに取り外し出来るのでそこは便利です!
少し使っただけでも色々分かったので、ここからは野球撮影に一脚を使うメリットとデメリットを書きます。
メリット
重たい機材でも手が疲れない
撮っている時には一脚にカメラとレンズの重量が乗っているので、手はかなり疲れづらくなりました。疲れると集中力も落ちてきますよね。僕の場合1試合ずっとシャッターを切り続けているので、後半にも疲れずに集中して撮れるというのはかなりデカいメリットです。
それに遅いシャッターにしても、手ブレが防げるのも大きいポイントです。
僕は普段、演奏が職業なんですが、それにも影響が少なくなりましたね。連日試合があったとしても、手を痛めずに撮れます。
一定の高さを維持出来る
一脚を使うことでアングルも固定しやすくなりました。今まで低位置で撮る時にはしゃがんだりしていたんですが、足が疲れたりしていました。また腰の高さあたりで撮りたくでもカメラの高さを維持しづらかったんですよね。
一脚の場合は低い位置や腰の高さでも、一脚の長さを調節して固定出来るので、高さを維持して撮りやすいです。カメラ自体は低い位置になりますが、モニターをチルトやバリアングルを使って上を向けることで、普通に撮れます。
ファインダーから目を離して撮れる
一脚を使って撮る時には、だいたいファインダーではなくてモニターを見ながら撮ることが多いです。これは結構メリットになると思ってます。
例えば記者席(カメラ席)から撮る方もいると思いますが、ファールボールというのは気を付けないといけません。僕的にはグランドにいる限りボールから目を切ったらいけないと思っているので、撮影の時にボールを見れるというのはかなり大事だと思ってます。自分やカメラの命に関わるかもしれないですからね。
ファインダーを見ていると、ファインダー外のことは一度カメラから目を離さないと見えづらいです。ただ記者席などでファールボールが飛んでくる場合は、その目を離してボールを探す時間は出来れば無くしたいですね。なのでフェンスがない場所・ファールボールが飛んできそうなところで撮る時にはモニター撮影(ライブビュー撮影とも言う)をしたいですね。
そういう時、普通のカメラストラップを使ってモニターを見て撮影しようとすると、ものすごくしんどいです。手が。
ファインダーを見る時は目の上の骨あたりでカメラを支えることが出来るんですが、モニターを見ようとするとそれが出来なくなります。カメラ自体も自分から少し離れるので、手だけで安定して持つことが難しいんですよね。
それが一脚を使うことで安定してモニターを見ることが出来るし、自分自体はボールも見ることが出来るのでファールボールが自分の方に飛んできても反応しやすいと思いました。
デメリット
上下の細かい動きが苦手
実は手持ち撮影には、(支えきれれば)画角の微調整をして撮れるというメリットがあります。微妙に左右の位置を変えたり、手元で上下にアングルを変えたり。
それが一脚を使うと、動きが制限されてしまうんですよね。手持ちだとカメラの支点は手元にあるんですが、一脚だと地面に支点が行きます。手元で微調整出来るものが、地面に支点がいくことで前後の動きは大きくなります(三脚だと上下の調整はしやすい!)。左右の動き(パン)はしやすくなるかもしれないんですが、その場で微妙に下に向けたいと思っても、カメラ自体の位置が前後したりして難しいんですよ。
また、もう少し右に行きたいと思っても立ち位置を変えないといけないので、機動力は手持ちよりも落ちる場合がありますね。
大きい一脚だと手荷物が増える可能性がある
一脚は持ち運びの時には短くするんですが、これがカバンの中に入らなかったり、カバンの外側に差したり出来ない場合は、手で持って移動することになります。手が塞がるというのは意外とストレスになります。
僕はこの縮めた状態がそこそこ大きい一脚を買ってしまったので、カバンに入りませんでした。いや、そこは分かってたので覚悟してたんですが、カバン自体もカメラバッグというわけでは無いので、側面にも差せません…。
次選ぶ時には、縮長が短くてカバンに入るものを選びたいなと思ってますね…。
手持ちよりも高さ調節に時間がかかる
手持ちだとしゃがんだり立ったりしてすぐに撮る高さを変えられたりしますが、一脚はそれが難しいです。長さを調節し直さないといけないですからね。
まとめ
ということで、野球撮影で一脚を使うメリットとデメリットを書いてみました。またこれから感想や使い方も変わるかもしれないんですが、何かあったらまた記事にしたいです。