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映画「浅田家!」のあらすじと感想!写真家「浅田政志さん」の実話を元にした話。

「浅田家!」は2020年に公開された映画ですね。
実在の写真家「浅田政志」さんと、事実を元に構成された映画です。

CMをやってる当時、僕は写真を始めたばかりだったので興味はあったんですが、結局観には行きませんでした。ところがAmazonプライムビデオで観たところ、ものすごくハマりました!!
これはぜひいろんな方に観て欲しい映画です。

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あらすじ

浅田家の次男「浅田政志」は、12歳の誕生日にカメラ好きの父親からカメラを貰う。それから写真を撮り始めた政志は、その後通った写真専門学校で「もし人生であと一枚しかシャッターを切れないとしたら何を撮る?」と問われ、自分に最も近い「家族」を撮る。

そして全国に赴いて「家族写真」を撮り始めた政志だったが、そこで直面した「写真家」としての問題に立ち向かうことになる。

<予告編>

という感じですね。あらすじは検索したらいっぱい出てくるんですが、全ての展開がハマって面白いので、出来ればあらすじをあまり読まずに観てほしいですね。
コミカルなシーンもあるんですが、とてもメッセージ性は強いと思います。
写真が興味ない方にこそ観てほしい。きっと写真が撮りたくなると思います!

「浅田家!」はAmazonプライムビデオでも観れます!



ここからは感想を書きます。ネタバレを含むと思うので、まだ観てない方は、ぜひ観たあとに読んでもらえると嬉しいです。

「人のためになること」をしている

写真の映画なんですが、撮ってそれがどうなっておしまいという映画ではなくて、ちゃんとその背景や周りの人物にフォーカスしているところが良いと思ったんですよね。

僕が思ったのは、「人のためになること」をしている人物がとても多かったということ。

「人のためになる」ことをすると、その人が助かったり、感謝されたり、信頼されるようになると思います。この世で人のためになる事をするのは、とても大事な事で価値があることなんですよね。
少し飛躍するかもしれませんが、自分が知らないところでも日々誰かが誰かのために働いていたり、動いていたりします。世の中というのはそうやって回っていますし、忘れてはいけないことですね。

まず「父ちゃん」は、ずっと家事をやっている人なんですが、それは「母ちゃん」が働いているからですね。なりたかった看護師さんになれたから、それを支えるために家事をやっているという人です。「母ちゃん」も、なりたかった自分になっているという前提はあるけれど、「家族」のために働いています。

「兄ちゃん」もそうですね。母ちゃんから「お兄ちゃんなんだから」と言われるシーンが出てくるんですが、おそらく小さい頃から言われつづけてきたと思うんですよね。そして家族を喜ばせる事が出来るのは「弟」だということも自覚していて、その「弟」のために動いている人です。いろんな人に頭を下げたり、主役を(なぜか)弟に譲っていたりします。

「小野くん」も、自分を顧みず人のために「写真洗浄」を始めた人として登場しました。自分の親友が見つからなくて辛いとは思うんですが、それでも写真を元の持ち主に返す事が出来たらと、黙々と続けています。自分の娘が見つからないからとイライラして八つ当たりしてきたおじさんに対しても、おじさん自身が困っていると分かったら真っ先に助けようとする人物です。

その「おじさん」も、みんなが一緒に娘の写真を探してくれて、見つかったからこそ感謝していますよね。敬語になってるところでグッと来ました…

そして「写真」というのも、人のためになるものとして表現されている気がします。アルバム「浅田家!」を見た人が楽しむ事が出来たり、「家族写真」を撮る事でもう2度と戻らない家族との時間を残せたり、「写真」が残っている事で、もう会えない人ともう一度会えたり…

そしてそれを、感謝されたいからとかとかではなく自然とやっているんですよね。
「浅田家!」では写真を通じて、そういうポジティブな事を描いていると思います。

なりたかった自分と、なれなかった自分

「浅田家!」を撮るきっかけとして、「父ちゃん」のなりたかったものを撮るということがありましたね。その後「母ちゃん」、「兄ちゃん」と続いて写真を撮り、「浅田家!」というフォトブックに繋がっていきました。

この「なりたかったものにになった人を撮る」という発想は、主人公の政志が「被写体を理解してからじゃないとシャッターを切れない」という性格から来ていると思うんですよね。「父ちゃん」のことを少し理解出来たから、写真を残そうと思う事が出来た。

その日は面接に行く予定だったと思うんですが、鏡で自分を見てシャッターを切れなかったのも「自分のことがわからないから」だと思うんですよね。これは最後のシーンでまた同じ場面が出てきて、今度はシャッターを切れています。
最初のシーンでは髭が生えていないんですが、最後のシーンでは髭が生えているので、別の場面なんですよね。自分を見つける事が出来て、なりたかったものになれた。

そして「なりたかったもの」というのは、良くも悪くも自分の中の想像や理想であることもありますよね。なりたかったものになったけれど、思っていたものと違ったとか、なってみたことで実際の大変さや世界がわかったり、困難にぶつかったりとか。

たとえばヒロインの「若菜」ちゃんは、アパレルの仕事に就く事が出来たけれど、最初のうちは思ってた仕事内容じゃなかったりすることもあったと思います。

「政志」も、自分の家族に自信を持って出版社に掛け合ってみたけれど、取り合って貰えなかったりとか。それで1年とか2年過ごしていますよね。

それでも続ける事で、道は開けるんだということも描いていたと思います。

素晴らしく前向きな映画

とてもポジティブな映画で、とても好きです。ここ最近で何回も再生して観ました。
これは写真の映画ではあるんですが、写真以外のことも分かりやすく描いていて、とてもメッセージ性が強い映画だと思います。

写真にあるチカラというものも、感じる事が出来ました。

写真を撮っている方、興味がある方、そこまで写真を撮らない方にも、ぜひ観てほしい映画だと思います!

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