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「EOS RP+SIGMA100-400」でスポーツ写真を撮って感じたこと。

こんにちは、高山大知(@daichihandflute)です。
突然ですが僕の弟はHonda熊本でピッチャーをやっています。
高校も大学も県外の学校だったので、今まではなかなか応援に行けなかったんですが、これからは沢山応援に行けるようになったので、時間を見て練習試合を見に行ったりしています。

今まで応援に行けなかった時にちょっと残念だったのが写真が残せなかったこと。
僕がカメラを持つようになったのは去年とか一昨年だったので、それまでたまに試合に行けても、写真がほとんど残って無いんですね。なのでこれからは沢山残そうと思って出来るだけ足を運ぶようにしているんですが、この間社会人野球の都市対抗大会にHonda熊本が出場しまして、東京ドームまで応援に行きました。もちろんカメラを持って。

僕が使っているカメラはCanonのEOSRPというカメラなんですが、あまりスポーツ写真向きのカメラではないにも関わらず、大会では頑張って写真を撮り続けました。
その時に色々分かった事があるので、今日はそれを話したいと思います!

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EOSRPのスペック

これが僕が使っているカメラ「EOSRP」と、今回写真を撮る時に使ったレンズ「SIGMA 100-400 DG OS HSM / contemporary」です。

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僕がこのカメラを使っているのは、フルサイズセンサーという大きいセンサーを使っているのにとても軽くて、コンパクトで、持ちやすいからです。
カメラを持ってない方にするとちょっと専門用語が出ましたが、要は綺麗な写真が撮れて、軽くて持ち運びやすいカメラということですね。
スポーツ写真向きではないと思う理由は後で話しますが、僕はこのカメラが好きなのです。
しかし写真というのはカメラのボディだけでは撮れません。必ずレンズが付いていないと撮れないんですね。この右側の長い筒が、「望遠レンズ」というもので、これをカメラにがっちゃんこして撮るわけです。

取り付けるとこう⇩

ぽくなりましたね。
望遠レンズにも色々あるんですが、僕がこのレンズを使っているのは軽いから。
客席から選手を大きく撮ろうとすると、遠くまで撮れるレンズが必要でして、そのためには焦点距離(mmで表されます)というのが大きいレンズが必要です。そうするとレンズ本体も大きく長く重くなっていき、普通では三脚や一脚を使って撮らないといけなくなっていくんですが、このレンズは100mmから400mmまでズームも出来る上に重さが1.16kgしかないので、三脚が無くても手持ちで撮れるのが魅力です。
このレンズが他の望遠レンズと比べて軽いのは少し暗めに作られているからです。写真を撮るためには光が必要でして、レンズの先からカメラの方まで光を伝えるためには、レンズが長くなればなるほど口径も広くならないといけません。そうするとどんどん大きく重たくなるので、望遠レンズで重たくなるのはもはや自然の理。
このレンズは少し光を伝える力を抑えているお陰で重さ1.16kgという軽さを達成していまして、そのお陰で僕の手は守られているわけです。

それでもやっぱりカメラと合わせると1.5kgくらいにはなるので、手持ちだと疲れるのは疲れます。笑

僕はこれにPeekDesignのスライドライトというカメラストラップをつけて、出来るだけ肩に負担なく下げられるようにして運用しています。

スポーツ写真を撮るのは難しかった

都市対抗野球大会ではHonda熊本は決勝戦まで勝ち上がり、惜しくも準優勝という結果に終わってしまったんですが、試合5試合分は写真を撮り続けました。そこで感じたんですがやっぱりこのカメラはスポーツ写真向きではないと思います。
ここからはその理由と、この大会で写真を撮りながら思った僕なりの感想を話していこうと思います。

連写枚数が少ない

連写枚数というのは、シャッターを押し続けている間カメラが自動的にシャッターを切ってくれる速さと秒間の枚数です。
EOSRPは最大で秒間5コマの連写が出来まして、普段の撮影なら全然気にならないんですが、スポーツ写真となると別。
一瞬の瞬間をここだッ!!!とドンピシャで切る力が僕にあれば何も問題は無いんですが、やっぱり撮る時はある程度連写で撮って、後から良いシーンを選んで残すのが普通なんですね。
しかしスポーツ選手というのは動きが速いので、秒間5コマの速度だと1枚と1枚の間が飛んで抜け落ちてしまう、いわゆるコマ落ちが起こります。ずっと連写で撮っていたのに残したい瞬間が残っていない!ということが起こるんですね。
そして動き続けているスポーツ選手にピントを合わせ続けなければいけないんですが、今のカメラは動いている間ずっとピントを合わせ続けるためにピント合わせをオートで任せる「サーボAF」という機能があります。
普通の写真だと自分でピントを合わせて撮ればいいですが、動物や人間は完璧に止まってはくれません。ピントを合わせ続けないとすぐボケボケになってしまうので、スポーツ写真ではオートのピント合わせは必須。
しかしこのカメラでは、サーボAF機能を使うと連写枚数が更に落ちてしまい、秒間3〜4コマという速度になるため、更にコマ落ちが発生します。
記者の方や連写が速いカメラを使っている方は、狙ったシーンを1度連写してしまえばある程度狙ったシーンが残るかも知れませんが、僕は撮っても残ってるか分からないので試合中ずーっと保険的に撮り続けていました。
そうすると手も疲れてくるし、残る写真が増えていくので選ぶのに時間がかかるようになります。しかも残っているか分からない。
なのでこのEOSRPでスポーツ写真を撮るのは中々難しいっす。

バッテリー持ちがキツい

バッテリーの残量は心の余裕。「まだ気にしなくても撮れるぞ」という余裕が、あのシーンも残そう、このシーンも残そうという意識に繋がりやすいと思います。
しかしこのEOSRPはバッテリーがすぐ減ってしまいます。
公式ではバッテリー一個で250枚の写真が撮れますと明記してありますが、条件によっては減ったり、また増えたりもします。
僕が野球の写真を撮る時は連写なんですが、連写だとだいだい1500枚くらいは持ちます。試合のイニングでいうと、かかってる時間にもよるけど6〜7回くらい。
一試合2時間半〜3時間以上という時間になってくるので、6回くらいだと大体1時間半を過ぎたくらいかな…
それでも4〜5回になったあたりでバッテリーの表示が赤を知らせます。そうなってくると、電源を小まめに落としたり、狙ったシーンだけ撮ろうという省エネ思考になってきたり、あんまり撮ることに集中できなくなってくるんですね。
だいたい7回にいくか行かないかくらいの時に予備バッテリーに交換するんですが、それでも交換してる間は隙が生まれるし、交換する前に撮りたいシーンでシャッターを押してもその瞬間にバッテリー切れになってしまうかもしれない。
なのでバッテリーというのはやっぱり長持ちしてくれるに越したことはないですよね。

効果があるかは分かりませんが、僕がやっていたバッテリー長持ち法も書いておきます。効果があるかは分かりませんが。笑
ひとつは、ファインダーのみで撮る方法。
ファインダーというのは簡単にいうと覗き穴ですね(?)
僕のカメラにはファインダーとは別に、可動式の四角いモニターが付いています。このモニターを見ながら写真を撮ることも出来るんですが、僕はファインダーを覗いて撮った方が撮りやすい気がしています。
野球の写真もそうで、必ずファインダーを覗いて撮っています。
その時にモニターを点けないために、裏返す事でモニターを消しているんですね。
モニターでは設定を作ったり撮った写真を確認できたりするんですが、設定は試合前にある程度作ってしまって、後からはほとんど変えなくてもいいようにしています。
ファインダーは覗いた時だけ映像が映るようになっているので、無駄な映像を点けないようにすることで、撮らない時にバッテリーを節約出来るんじゃないかと思ってやっています。
本当にバッテリー持ちが良くなるかはあんまり分からないんですが、どちらにしてもモニターを見ては撮らないことが多いので、野球の写真を撮る時はこうしています。
ただ実はこれも弊害がありまして…後述しようと思います。

もう一つは、モバイルバッテリーをつなぐという方法。
最近のカメラはモバイルバッテリーから直接給電することが出来るようなっています。
しかしEOSRPは残念ながら電源オンの時に繋いでも給電されず…
電源オフの時には充電することは出来ます。本当なら電源オンでも給電してほしい。
だけど繋がないよりはマシなので、常にモバイルバッテリーを繋いでおいて、タイミングを見て電源オフ。これでちょっとだけバッテリーが長持ちします。
バッテリーが切れてもちょっとオフっておけば若干復活します。姑息。


予備バッテリーを増やせばいいという意見もあると思うんですが、バッテリー一個も安くはないし、持ち運ぶのにも場所を取るようになるので、出来れば少ない方がいいですよね。

本当はバッテリー持ちが長い方がいいよなぁ…バッテリー1個で1日持つのが理想。

SDカードは64GBじゃ足りない

これは僕が枚数を撮りすぎてるからということもあると思うんですが、写真を後から色味などを編集できるRAWデータで撮っていると64GBのSDカードでは足りなくなりました。
RAWデータというのは、通常の撮影よりも光の情報を多く記録したデータのことで、あとから編集をしても絵が壊れないという特徴があります。
選んだ後に100枚も200枚も編集するのは大変なんですが、やっぱり完成した写真の出来栄えが全く違うので、僕は野球の写真を撮る時もRAWで撮っています。

しかし決勝戦は最後あたり撮る事が出来なくなってしまって、合間合間にちまちまといらない写真を消しては撮り消しては撮りという状況に。
ノートパソコンを一緒に持ち歩いて都度移しておく、撮る合間にコツコツといらない写真を消しておくという対処がありますが、僕はずっとシャッターを回す撮り方をしていたので、あんまり暇がなかったんですよね。
なので次はもっと容量が多いSDカードを持っておきたいなと思いました。

ボールに反応できない

特定の選手。例えばピッチャーに集中している時。バッターに集中している時。あの背番号の選手を撮ろうと一人だけに集中している時。
そういう時はほとんどカメラの向きを動かさなくていいのであまり撮るのは難しくないんですが、一番難しいのは内野の守備。
ボールが飛んで行った先のカッコいい捕球、送球のシーンを撮りたい!そう思うと必ず見なければいけないのがボールです。ボールが飛んで行った先にすぐに反応してカメラを向けないといけない。
しかし外野やフライはいいものの、内野の守備シーンはボールが到達するまでや選手の動きが速いので本当に撮るのが難しいんですね。
僕はそれに中々反応できず、反応できても既に投げ終わったあとだったりして、なかなか内野の守備の写真が撮れませんでした。
しかも撮れる!!と思ってファインダーを覗いても、画が表示されるのにちょっと時間がかかったりして、撮り逃す場面が多かった(ミラーレスカメラの弊害?)。対処としては事前にシャッターボタンを半押ししておいてファインダーに画を表示させておく方法があるんですが、それでもボールが飛んで行った時にすぐ反応してカメラを向けるのはなかなか難しいと思いました。
ちなみに周りの記者や応援の人は、カメラを一脚や三脚で立て、ファインダーではなくてモニターで見て撮っていたので、解決策はこれかもと思いました。

ピントが迷う時があった

カメラのせいか、レンズのせいか、僕の修行が足りないせいか分からないんですが、それまではある程度ちゃんと見えていたのに、撮る!ってシャッターを押したらピントが迷い始めて撮れない事が何度かありました。
さっきのボールを追いかけて、間に合って、撮れる!という瞬間が来ても、ピントが迷ってシャッターが押せないということもまぁまぁありました…残したい瞬間が残せないのはつらい。
カメラとレンズの相性というものがあるらしく、もしかしたらこのEOSRPとSIGMA100-400の相性が悪いのかもしれません。
全然そのままピントを合わせてくれればいいのに、謎にぼや〜っとしてしまうことが何度かあったんですね。原因が分からない。設定??

とはいえ

それでも終わってみると、やっぱりハッとする瞬間が残っていて、撮るために追いかけている時や終わった後に写真を見ている時を含めて、写真を撮るって楽しいなぁといつも思います。

この人が弟です。

でもやっぱり、あの瞬間が残したかった…!!と悔しく思うことはたくさんあり、自分の腕を上げるか、それでダメならばもしくは…としばしば考えてしまいますね。
その辺りも写真の楽しさかも。
これからもたくさん写真を撮っていきたいです!!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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