小さい、軽いは正義だとよく言います。
これは確かにそうだと思うのは、カメラを使っているときです。

最近旅行の時のビデオ撮影用に、『DJI Osmo Pocket 3』を使っています。これはVlogカメラなんですが、何かビデオをサクッと撮りたいと思ったときに、一眼カメラを使うよりも気軽に使えるというところが大きいんですよね。
だいたい手持ちで使うんですが、置いて撮影したいときも結構多いんですよ。このカメラは底面が平らなので、一応単体でも置くことが出来るんですが、触れると倒れてしまうという怖さがあります。安定させるには三脚のようなモノがあると良いなと思うんですが、一緒に持ち運びやすい、取り付けられる小さい三脚を買ってみたので紹介します。
Ulanziの拡張ベース&ミニ三脚

購入したのは、Ulanzi(ウランジ)というカメラアクセサリーメーカーの『拡張ベース&ミニ三脚』のセットです。

拡張ベースというのはOsmo Pocket 3の底面に取り付ける拡張アイテム。三脚を取り付けるネジ穴がついていたり、USB端子がついていたり、長時間撮影に対応できる追加バッテリーだったりします。今回は三脚穴とUSB-C端子がついた拡張ベースと、その下に取り付けられるミニ三脚ですね。
セット販売だけではなくて、それぞれ単品でも販売されています。

これが拡張ベース。アルミで出来ています。
とても小さいアイテムだけど、角のC面が取られていたり、重さも28gほどあることで、あまり安っぽい感じがしません。

Osmo Pocket 3に付いてくるベース(左)と比べてみると、この薄さ!
機能的にはどちらも三脚穴&USB-Cが付いているのでだいたい同じ機能性ですが、大きさは半分かそれ以上の薄さになっています。USB-C端子は急速充電のほかデータ転送にも対応。ただケーブルを繋いでデータ転送を試してみたところ、ビデオのサイズが大容量になってくると時間が掛かってしまう気がしたので、最近はSDカードを取り出して取り込みしています。
それから、あとの方にも書きますが、Pocket 3への固定方法が少し違います。純正ベース(左)の方はカチッとロックされて、(見えてないけど)正面のボタンを押すことでロック解除する機構。一方Ulanzi(右)の方は、ロック爪をつまみで外す機構になっています。

そしてこれがミニ三脚。こちらもアルミ製で、重さは27g。
花のツボミのような形になっていて、三脚穴に取り付けられる1/4インチネジと、ずれ防止のパッドが付いています。

ミニ三脚自体は先ほどの純正ベースなどに取り付けられるように出来ているんですが、Ulanziのベースに取り付けた際、ズレて緩んでしまわないように、ずれ防止の小さなネジが付属しています。
『Arri位置決めネジ』というモノで、これをミニ三脚に取り付けると、ちょっとした突起になります。

ミニ三脚自体は六角レンチで締めて固定するんですが、使ってるうちに本体自体が回ってしまうことで、ネジが緩んできてしまうんですね。
そこでこのArri位置決めネジがあると、ベースの方に空いている穴と噛み合ってズレなくなり、三脚自体が緩みづらくなるという仕組みです。
Pocket 3の純正ベースの方にはこの位置決めネジ用の穴が空いてないので、ミニ三脚自体を取り付けることは出来ますが、この位置決めネジは外して使わないといけません。安定して固定させるためには、このUlanziのセットの方が良さそうだなと思います。

組み合わせるとこのようになります。
三脚がバネで自動展開。手持ちと置き撮影をすぐに切り替え。


ミニ三脚はバネになっていて、Pocket 3を置くと自動で展開する仕組みになっています。バネなので、持ち上げると自動で収納されてグリップモードに。
普通の三脚だと、三脚足を手で開いてから置くという動作になるので、両手が必要になります。そこでこのUlanziミニ三脚だと、片手で展開&収納が出来てしまうんですね。
置く場所によっては上手く開かないので、ちょっとカメラを動かしながら置く必要があるんですが、手持ち撮影と置き撮影を一発で切り替えられるところがすごく嬉しいですね。

このセットを使うメリットは、組み合わせてもかなり小さいというところです。
純正ベース(右)と比べてみると、セットを組み合わせた状態でもほぼ同じ大きさです。
このミニ三脚は足がとても小さいので、置くために必要とする範囲が狭いのも良いんですよ。どこかの角や隙間などにも置きやすいです。
一方Pocket 3純正の展開式三脚と比べると、三脚の安定性は劣ります。
Ulanziミニ三脚の裏面には滑り止めのパッドが付いているんですが、少し強めに触れるとどうしても倒れてしまいやすいですね。
しかし安定する三脚になってくると、三脚自体が長く大きくなってしまうんですよね。持つ範囲が増えるので持ちやすくはなると思うんですが、カバンやポケットには入れづらくなってしまいます。毎回取り外して入れる方法もありますが、このUlanziのセットだと収納場所を気にする必要はなくなるんですよね。
安定性と収納性。一長一短あるところではありますが、小さくて持ち運びやすいというところはやっぱり大きなところだなぁと思います。
気になるところ
最後に気になるところも書きたいと思います。
今のところ2点あります。
・足が小さい分、安定性は低め
・ベースが外れやすい場合がある
という感じです。
安定性に関しては上の方で書いた感じです。静かなところでは全然大丈夫ですし、触れずに勝手に倒れてしまうということも(風が強すぎるなどがなければ)無いです。ただ自分の手がすぐに届かないところに置いたり、人の往来が多いところでは気をつけた方が良いと思いますね。ミニ三脚の性質上、人がぶつかる心配があるところや倒れやすい場所、自分ですぐに支えてあげられない場所ではあまり使わない方が良さそうです。倒れ方によっては、ジンバル部を破損してしまう可能性もありますし、どうしても少し気を使う部分だと思いました。
もうひとつ、ベースの外れやすさです。これは拡張ベースのロックの話ですね。
Ulanzi拡張ベースのロックは、指でつまんで外す方式になっているんですが、この固定用のバネが少し弱い感じがあります。普段使っているときや置いているときに勝手に外れることはまぁ無いと思うんですが、気になるのはそれ以外の場面。
例えばカバンやポケットに入れているとき。取り出す時に拡張ベースのロックのつまみを握ってしまいやすいことで、ベースだけ外れてしまうということが何度かありました。一方Pocket3純正の拡張ベースだとボタンを押してロックを解除する機構なんですが、このボタン自体が固めに出来ているんですよ。なので純正ベースだと、Ulanzi製に比べて、間違って外れることはあまり無いように思いますね。
これはベースの大きさを抑えていることで仕方がない機構なのかもしれませんが、使っていて外れやすいところはやっぱり気になります。
ただ今のところ、ミニ三脚とのセットのサイズ感がとても良いので使い続けています。
まとめ
Ulanziの拡張ベース&ミニ三脚セットの紹介でした。
Pocket3は旅行以外にも、普段使いで使うことが増えてきています。このセットはいつも付けて使っているんですが、またより良い使い方やアイテムを見つけたら試して行きたいと思います。

