Twitterにいろいろ起こってから、Twitterの代わりだったり、移行先として使えるSNSはないかと言われることが一気に増えましたよね。僕はもともとTwitterの名前や開発思想が好きだったので、Xと名前が変わってしまってからもアップデートせずに無理やりTwitterのまま使ってます。
すると最近、「Bluesky(ブルースカイ)」というSNSの話題が急に増えました。
Bluesky
※ATプロトコルの説明を修正しました。
「Bluesky」がリリースされたのは去年、2023年の3月ごろです。最初は招待制だったので、すでに登録した方から招待コードをもらうことでしか登録出来ませんでした。
しかし2024年2月6日(?)、Blueskyは招待制ではなくなり、誰でも参加することが可能になりました。パブリックベータだったものが、メジャー版になったような感覚でしょうか。
それまでじわじわと300万人まで増えてきたユーザー数が爆伸び。アカウント「Blueskyちゃん(@bskychan.bsky.social)」によると、現在は510万人を突破したようです。(そもそもBlueskyちゃんってなんだ…?)
※追記
現在はユーザー数のカウントが修正されて、480万人ほどまで減っています。
あんまりBlueskyについて知らなかったので、登録したりこの記事を書くにあたって少しだけ色々読んでみました。
調べてもまだ理解出来てない部分が結構あるんですが、ちょっと書いてみると…
Blueskyは、元Twitter社CEOで共同創業者の「ジャック・ドーシー」が考案したプロジェクトが元になっているみたいです。
新しい仕組みのSNS
Blueskyは「ATプロトコル(アットプロトコル)」という新しい通信プロトコルのプロジェクトの一環で作られたもので、「分散型SNS」と呼ばれています。分散型SNSは、ひとつのサーバーにアクセスして使う(中央集権型)のではなくて、いろんなサーバーが通信しあってSNSになる…みたいな仕組みのようです。ATプロトコルは分散型SNSの新しい形で、「Authenticated Transfer Protocol」の略です。日本語に直すと「認証転送プロトコル」となります。
「プロトコル」というのは、コンピューター同士が通信する時の約束事だそうです。よく聞く単語だと、「IP」とか「HTTP」とか、その最後のPはプロトコルのPなんですね。
このATプロトコル自体が、Twitterや他の分散型SNSとはまた違う新しいネットワーク?の根幹になっていて、Blueskyはそのコンセプトの一環で作られているSNSということだそう。このATプロトコルがどんどん確立したり進化していけば、SNS以外にもいろんなインターネットサービスに良い影響をもたらすかもしれない、ということみたいです。
Bluesky自体も、既にATプロトコルで動いていると思っていたんですが、どうもまだ完全にそうはなっていないようです。
結構いろいろ読んだんですが、すんごく難しい話です。とりあえずこの辺までで…。
つまりTwitterと似てるとか似てないというシンプルな話ではなく、実はもっと深い話みたいなんですね。
僕はもともといろんなところにアカウントを作るのが苦手だったから触れてこなかったけど、ようやく登録してみました。最初はとりあえず作ってみるか〜と思って登録したんですが、調べてるうちにだんだん面白くなってきましたよ。
ブラウザ版で登録
まずはブラウザ版で登録をやってみました。「ブルースカイ ブラウザ」や「Bluesky」などで検索すると一番上に出てきます。
Blueskyのリンクはここです。
まずはBlueskyというタイトルと、青い蝶のアイコン、そしてアカウント作成とサインインのボタンが出てきます。
アイコンは最初から青い蝶だったのではなくて、いつからか採用されたものみたいです。
どこかで読んだだけで出典を載せられなくて申し訳ないんですが、どうも最初はユーザー側がBlueskyを「青い蝶の絵文字🦋」で表現していたのだそう。それを公式が取り上げて、正式に採用されていったという流れがあったみたいですね。
羽ばたいて行ったものは予測がつかないというような意味の「バタフライエフェクト」ともかかっているらしいです。
(あんまり出展がはっきり載せられないものを書くのはいかがなものか)
次はメールアドレス、パスワード、生年月日を入力します。そのあと電話番号認証の画面もありました。
電話番号は「2段階認証」のために登録するんですが、電話番号の登録は必須になっているようです。アカウントを乗っ取られづらくなるので、今の時代は必ず登録したいです。
次はBlueskyにおけるIDのようなものである「ユーザーハンドル」を決めます。このハンドルが自分のサーバーになるということのようです。つまり、ドメインです。
@「」を打つと、その後に「.bsky.social」というサブドメインがつく形です。サブドメインは、「.jp」だったり、「.com」だったりするものです。このブログだと「.com」の部分がサブドメインですね。Blueskyでは、そこが「bsky.social」になるわけです。
なのでドメインを作る時と同じ文字列だけを使うことになっています。使うのは、アルファベット、数字、ハイフン、ピリオドだけです。
僕はそんなこと全然分からなかったんですが、普通に「daichi.takayama」と打つとすでに使われていました。
次にアンダーバーを打ったハンドルを作ろうとしたんですが、アンダーバーはやっぱり使えません。
そのあと「daichi-takayama」と打つとそれが通りました。ハイフンは使えます。
興味のあるものでカスタマイズする
ハンドルを作ると、興味のあるものをフォローしたりするステップになりました。
これが何だったのかは分からなかったので、そのまま「続行」を押して進めました。
ここでは、“僕が好きかもしれないアカウント”をフォローするステップになったんですが、とりあえず最初は何もない透明な状態が良いなと思ったので、フォローせず「スキップ」を押して進めました。
「すべてのアカウントをフォロー」を押すと、表示されているチェックが入ったアカウントをフォローして進めることになるようですね。
「フィード」という仕組み
この画面に書いてある「あなたのデフォルトフィードは〜」も全然意味が分からなくて進めたんですが、ここは「フィード」の設定の話のようです。
「フィード」は、ある話題について集めるリストのようなものです。
例えば「ブログ」「ブロガー」などといったあるワードについてのポスト(Blueskyでのつぶやきのようなもの)を集めるように設定されたフィードを“保存”しておくと、フォローしているかしていないかに関わらず、いろんなユーザーのポストを見れるようになるのが「フィード」です。多分。
この画面では意味が分かってなかったんですが、自分が好きそうなポストが流れてくる「Discover」と「For You」を保存する設定にして続行したことになりました。
フィードは個人が好きな話題を集めるためにそれぞれで作ることも出来るようで、検索して他人が作ったフィードを保存して見ることも出来ます。
センシティブなどの設定をする画面です。
ステップの数は多かったですが、進めていくとようやく始められるようになりました。
ここが青い空か…透明だ…気分がいい…
こんな感じで作りました。
僕のハンドルは「@daichitakayama.bsky.social」です。ちょっと長いので変えようか悩んでいます。
ハンドルネームもすぐ変えられました
ハンドルも(使われていなければ)すぐに設定▶︎ハンドルを変更と進めて変更できます。
最初は「daichi-takayama」と適当に入れたら通ってしまったので、あとからハイフンを消した「daichitakayama」に変えました。
テーマカラーも変更できます
テーマカラーも変えられます。
僕は夜でも目に優しい「ダーク」にしています。
カスタマイズ可能なタイムライン
これがBlueskyのタイムラインです!タブはフォローユーザーのポストを表示する「Following」になっています。
画像はまだ誰もフォローしていない状態なんですが、そうするとフォローユーザーのポストで表示するものがありません。その代わりに「Following」には、フィードの「Discover」に流れてきたものが表示されています。
誰かをフォローすると、「Following」にはフォローユーザーのポストが新しいものから表示されるようになりました。
タブ欄は、Followingの他にフィードの「Discover」と「For You」が表示されています。
これはフィードを「ピン留め」している状態です。
特定の話題やキーワードのポストを集めたものがフィードなんですが、自分が保存した(つまりお気に入り登録した)フィードをここにピン留めしておくことで、いつでも好きな話題のタイムラインに切り替えることが出来るんですね。
使い方が上手い人は好みのタイムラインを作り上げることが出来るわけです。
PC版アプリも
Macにはアプリもありました。入れておくと、ブラウザ版に入ろうとしても自動的にアプリが立ち上がるようになっています。
Blueskyの面白いところ
まだ登録して1日しか経っていないので全然わかってないところもあるんですが、面白いところなんかを書いておきます。
これはiPhone版のBlueskyアプリから見た投稿画面です。みなさんは最近どうですか?僕は朝起きれません。
右上の吹き出しマークを押すと、このポストに対して返信(コメント)を書けるユーザーを制限することが出来ます。
300文字書ける!!!
僕が一番「うぉーッ!!!」と思ったのは、“300文字書ける”というところでした!笑
例えば上の画像のように、ブログを書いたときにはよくタイトルとURLをシェアするんですが、それと一緒に何かを書きたい時があります。しかしタイトルとURLだけでも結構文字数を使うんですよね。Twitterのように140文字だと、文字数制限になることもたまにありました。
それがBlueskyでは最初から300文字書けます。
タイトルとURLを載せていてもこれだけ書けます。言いたいことを言い切れる!
プロフィールで改行できる!!!
Blueskyのプロフィールでは、改行出来ます!!改行すると本当に見やすくなります。
URL専用の入力欄は無いので、直接プロフィール欄に載せる感じになります。僕はリンクを押しやすいように、改行で1行ずつ間を開けています。
プロフィールでの最大文字数は表示されないのでどれくらい書けているか分かりませんが、制限になると下に文字を追加出来なくなります。
また途中に文字を追加して行った場合、最後の方の文字がどんどん押し出されて切れていく挙動になります。最初は下にURLを載せて、あとから真ん中に文字を追加して行ったんですが、下に載せていたURLはどんどん消えていきました。
他に見つけた特徴
どうも、他人のいいねは見れないようになっています。これはコグレさん(@kogure.bsky.social)のプロフィール。プロフィールページに飛んでも「投稿」「返信」「メディア」だけになっていますね。どうも内部の仕組み的にはいいねも公開されている状態?らしいんですが、よく分かりません…。
それから検索で「“”」でキーワードを囲んで検索するワザは使えないですね。
Twitterで何かを検索する時、検索ワードの一部しか一致していないキーワードが入ったツイートが表示されること多いですよね。そんな時は「“”」でキーワードを囲うと、検索ワードに完全一致しているツイートを検索できるワザがあるんですよ。これがBlueskyでは使えません。
あとDM(ダイレクトメッセージ)機能はまだないですね。
それでも
Bluesky、面白いです。
なんでこんなに面白いんでしょうか。やってる人なのか、機能なのか、雰囲気なのか、開発思想なのか…
バズったもの、バズらせようとしたもので溢れていたところから、なんか視界が開けたところにやってきた…みたいな爽快感?開放感?のようなものもあるかもしれません。もしかしたら、気軽に使っているつもりでもやっぱり色々と人の目だったりを気にして使っていたストレスみたいなものもあったのかも。
今は、フォローできる人をひたすら探してる感じですね。
最初はTwitterっぽく使えるか使えないかというところだけで見てしまっていたけど、実際に登録していろんな人のポストを見たり、開発や思想を調べてみると実際はもっと奥深いものがある気がします。僕的にもTwitterと全く同じになってほしいわけではないです。
Blueskyがリリースされた当初、コグレさんがネタフルでものすごく熱心にブログに書いていて、それを読んでいた事を覚えています。いま記事を見返しにいってみても、SNSの仕組みはとても難しくて、奥が深い…けれど確かに熱があることが伝わってきました。
▶︎「Bluesky」世界初のミートアップが東京で開催!開発者のエコシステムが熱かったTwitter黎明期を思い出す夜に
Blueskyがリリースされたばかりのころ、ネタフルで書かれた記事です。面白いので良かったら他の記事と合わせて読んでみてください。
「Twitterの後継になるかどうか」という簡単な話でもないような気がしますし、実際ここにやってきた人たちのポストを見てみると、機能などだけではなくて、もっと新しいインターネットでの生き方などを望んでいるようにも見えました。
僕もどういった使い方をするかは全然決めていないんですが、なんかポストを書くのが楽しいです。笑
僕のポストもどこかのフィードに収集されて、今まで知り得なかった繋がりが出来るかもしれないところも面白い気がします。
なんとなく永住しそうな気もするのでもし一緒に遊んでくれる方はフォローお願いします!
僕のアカウントは「@daichitakayama.bsky.social」です!