決勝戦というのはいつも色々な感情が湧き起こりますよね。それまでやってきたことの結果が出る時。でもそこだけが全てかというと、それまでの道のりも欠かせないものだと思います。
どんな練習をしてきたか、どんな気持ちで挑むのか、何が起きてどう対処してきたのか…
後からしか気付けないこともあるけど、実は全ての瞬間に意味があるんですよね。
スポニチ大会準決勝
Honda熊本の準決勝の相手は、別事業所のHonda。大会直前にはHonda熊本のグラウンドでオープン戦もした相手です。この日は1日に準決勝と決勝をやるというスケジュール。Honda熊本 対 Hondaは、朝一からの対戦になりました。
同じ日に決勝戦が控えてるとしても、ここで負けたらおしまいなので手を抜けないというのが難しいところです。
試合開始
この試合、この回時点でヒット数は同じだったものの、Honda熊本は得点に繋げる事が出来ない苦しい展開が続きました。いつもはこんな状況になっても、最後には粘りがちしてきたチームですが、そうなると決まっているわけではないし、苦しいことに違いはありません。
最終回には弟も登板。
弟は亜細亜大学出身なので、神宮球場はホームグラウンドでした。僕が写真を撮り始めたのも弟が4年生の頃で、秋季リーグの時には神宮球場にも来た事がありました。なので、またこの球場で投げる弟をずっと見たいと思っていました。
弟のことばかり書いて申し訳ないんですが、この試合では2失点という結果になってしまいました。本人的にもチーム的にも好ましくない結果だったとは思うんですが、必ずいつか克服したピッチングを見れたら良いなと思います。
今大会初打席が回ってきたキャプテン。打った勢いのあまり転けつつのなんと2塁打!!
ベスト4
結果的に 7 – 0で敗退。ここを勝てば決勝戦だっただけに、もどかしさが残りました。
勝った試合でももちろんだと思いますが、こうした負けだけではなくて、個人個人の反省とひとつひとつ向き合って行くからこそ勝ちという結果に繋がって行くのだと思います。見てるだけの僕は、また勝てるように頑張ってとは簡単に言えない気がしています。向き合うことも結果を出すことも個人個人の特権というか。
その代わり、僕が写真で出来る事があればしたいなと思うんですよね。僕は野球をやってこなかったというのもあるので、どうしても個人個人の気持ちに寄り添うなんてことは難しいと思ってます。負けたところや悔しいところは撮るのも見るのも辛いんですが、後々に繋がっていく瞬間だと思うと、やっぱり残しておかないといけないなと思うのです。
個人それぞれの戦いがあります。ライバルやチームメイト、そして自分との戦い。試合には勝っても、個人的には悔しさが残ることもたくさんあります。しかし個人競技が全てではなく、力を合わせて立ち向かって行けるというところも野球の良いところだと感じています。
僕は普段、こんなふうに勝ちの喜びや負けの悔しさを誰かと分かち合えることは無いですし、野球はそういうところがとても素晴らしい競技だと思います。