2023年2月19日放送「機動戦士ガンダム サンダーボルト」テレビエディションの第2話について書きたいと思います!
この作品、原作漫画よりもかなり端折ってアニメにしているらしいんですよね。それでも人間ドラマの部分がすごく凝縮されていて、観ながら30分あっという間です。
第1話の感想はこちら
「ガンダム サンダーボルト」テレビ版第1話の感想!モビルスーツが手足の代わりになる表現が独特。
第2話「水」
1話と同じでオープニングは無しです。
Aパート
前回の戦闘ではイオのガンダムが囮になっていて、その間にムーア同胞団で攻撃を仕掛けているという感じのようです。ものすごい蹂躙具合でしたね…
ダリルのザクⅠは、ガンダムとの戦闘でクラッカーを使って逃げることが出来たみたいですが、その戦闘で今度は左腕を失ってしまうんですね…
ダリルが走っている思い出のあとには、足を失ってしまった現実が。そしてクリスマスで手を繋いでいた思い出のあとには、左腕を失ってしまったという現実が待っていたんですね。この対比が、シンプルだけどものすごく心に来ました。
ダリルにとってモビルスーツは自分の身体の代わりになってくれているもので、悲惨な現実があってもそれを受け入れることが出来ているのは強いですよね。
ただそれだけで終わらないのがこの後の展開…
ガンダムに対抗できるのはダリルの戦闘技術と、「リユース・サイコ・デバイス」を最大限に活かせる機体という話になっていきます。
リユース・サイコ・デバイスは、四肢の神経を直接モビルスーツに繋いで機体を動かすシステム。ただその性能を最大限に発揮するためには、全部の四肢を切り落として繋がないといけないようです…
理論上は分かる話だけれど、それを命令する方ももうなんか、ジオンのためとはいいつつも自分の立場のためなのかなんなのか、よく分からなくなってますよね。いくら戦争のためとはいえ、人を道具やマシンのパーツのようにしか思っていない。戦争に勝てればあとはどうでも良いし、それが正義だと思っているんですね。そういう立場だし、そうしなければいけない、そうするのが正しいと思っている…
ダリルは戦争の影響で、いわば事故のような感じで両足と左腕を失ってしまったけれど、右腕は自分たちで切り落とすことになるとは…
あの右腕、袋に入れて保管するようだけれど、もう元には戻せないんでしょうか。
思ったんですが、このリユース・サイコ・デバイスは、ぶっちゃけ言ってしまうと人間の脳だけでも良い状態になっているという事ですよね。パイロットが人間の形である必要がもうほとんどないような… 悲惨という言葉では足りない技術ですね。
ガンダムでは度々、人間をパーツのように扱っている技術が出てくるけれど、リユース・サイコ・デバイスはその中でもかなり飛び抜けて悲惨な部類ですよね。
それでも前向きに生きようとするダリル… 何がそうさせているんだろう。
そのころ、ムーア同胞団には多数の機体と、補充要員40名が到着。そのほとんど(全て?)がなんと学徒動員!!!
ファーストガンダムで、戦争末期のジオンも学徒動員をしていましたね…
サンダーボルトの世界だけではなくて、ファーストガンダムでも連邦側も学徒動員していたんでしょうか?
スーツの色が違う子もいますが、これは女性パイロットのようです。うん。
大人のパイロットだけでもしんどいのに、今度は子供に命令しないといけなくなってしまったクローディア。いくら作戦を立てても、戦闘があれば誰かは死んでしまうし、この人の立場的にも辛くなってしまうのも無理はないですよね。
サイド4前首相(イオのお父さん)の気持ちが分かると言って、薬物で命を断とうとしたシーン。イオに掴まれて「痛い」と反応していますが、痛いというのは人間が生きている証拠でもあるなぁと見てました。ところで人間は、もしも脳だけになったとしても痛みを感じるんだろうか。
ダリルは義手でお酒を受け取っていましたが、もう自分の肌を通じて物を持つことが出来なくなってしまったんですよね。それでもポジティブにあろうとするダリル。強すぎる…
ここでCM
Bパート
イオ、クローディア、コーネリアスの3人は、サイド4出身の幼馴染なんですよね。
髪を下ろしたイオが写ってる写真。ホモアビスは知ってましたが、エアレースは初めて見ました。
コーネリアスは、戦場でしか生きれなくなったイオのよき理解者なんですね。死を意識することで、生を実感することが出来るイオ。ちょっとギム・ギンガナムを思い出しましたよ。
リユース・サイコ・デバイスの研究者「カーラ」も、親が腕を失ってたんですね。この実験に参加しているのはどうも親が人質?に取られているかららしいんですが、そんな状況で全く希望がない実験に参加している感じですよね。
だけどダリルは、そんな状況や現実自体が敵だとカーラに問うんですね。そしてまずは生き残ることが目的だと。良いやつだな〜。
カーラから貰ったシュシュを、切り落としてしまった右腕の義手につけて操縦するダリル、ちょっと良いな…。
イオは不幸な子供達にも、同じ「消耗品の弟妹(きょうだい)たち」と見て激励します。
ところでイオも、モビルスーツの事を自分の身体の相棒のようなものとして見ているんですね〜。そこはダリルと同じような感じなのかなと思いました。
ただ、イオの場合は乗らなくても良い立場(?)ですが、ダリルの場合は乗らないといけない立場なんですよね。
同じような立場に見えて、実は立場の部分が対比になっているのかもと思いました。
かかる曲もポップスとジャズで変わっています。このポップスとジャズという部分は対比になっているかはよく分からないんですが、お互いの気持ちに起因しているところがあるのかも。
遠くから連邦の機体を狙うジオン兵。ここで光ってる機体を「バースデーケーキ」と表現するのはマジで皮肉が効いてますよね。
水星の魔女からの繋がりをあえて考えてみると、スレッタがモビルスーツの爆発の光を「ロウソクみたい」と表現していたこととちょっと近いですね。
爆発=ほぼ無事ではないわけですから、お祝いの意味が強いバースデーケーキやロウソクの光は、全く真逆の意味になりますよね。言葉選びもうちょっと考えてね!
回り込んで奇襲をかけるダリル。ここはルウム戦役の時のシャアみたいだなぁと思いました。“普通のザク”であんな機動をするシャアも化け物だし、およそ普通の操縦では出来ない挙動をするダリルの「サイコ・ザク」も化け物だし…
一方正面から攻め込んで守りを破られたジオンの「ドライドフィッシュ」
艦首沈められちゃうんですね…
ただ沈められたのはドライドフィッシュだけではなくて、連邦側のビーハイブもなんですね。
このあたり、展開が速くてちょっとついていけなかった…
指揮官のクローディアはやっぱり部下から信頼されていないっぽく、取り出した拳銃で撃たれてしまいましたね…
宇宙に漂流してしまうクローディアですが…
お互いが潰しあってる戦場。ごちゃごちゃになっているけれど、連邦側の学徒兵は、全部潰れてしまったのではなくて少しは生き残ってるんですね。
細かい戦闘はありつつも、一番大きい戦力であるザクとガンダムの一騎打ちになっていきます。
コロニーの残骸の中で戦闘し始める二人。ここもしかしてサイド4なんでしょうか?
本当の手足のように動かせるダリルのザクはもちろん化け物だと思うんですが、ガンダムとはいえ、それについていって互角に戦えるイオも十分化け物ですよね…
ガンダムがすごいのかイオが凄いのか分からないけれど、やっぱりイオもおかしいんだ思う。それはそれとして、後ろ向きながらマシンガン打てるザク良いな。ちょっとオッゴみたいだ。
「失った手足よりも自由だ!!」と名言を叫ぶダリルくん。元々持っていた自分の手や足よりも幅広いことが出来るし、考えるだけでやりたいことが出来るから自由だと言っているんでしょうか。でもそれは戦闘の道具でしか無いんですよね…
戦闘でハイになってそれも見えなくなっているダリルくんは、もうモビルスーツが無いと生きていけないくらい魅入られていそうだ…
これがモビルスーツという魔物の魔力…。
連邦側の脱出艇は、まだ艦首以外が残ってるドライドフィッシュを占拠して、物資を奪いにいこうとしています。あまりにも人が乗りすぎてて、酸素が足りなくなっているんでしょうかね。
という感じでやっぱりまとめられていないブログですが、ここで第2話「水」はおしまい。
ところで「水」ってどういう意味だったんだろう…
最後は第3話の次回予告でした。
これ、「ディセンバースカイ」だけをやるんだと思っていたんですが、第3話の予告では「バンディットフラワー」の映像も入っていました!宇宙編が終わってから、少しだけ地上編まで入れるんですね。
アッガイだったり、アトラスガンダムだったりが登場したので、ちょっと興奮しましたよ。
第3話は「花」次回は2月26日放送です。