機動戦士ガンダムのテレビシリーズ、『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)』の第1話感想です。
ネタバレありですので、気をつけてください。
劇場版である『GQuuuuuuX Beginning』は観ていません。パンフレットは持っていますがまだ読んでおらず、しかしSNSなどで流れてきたネタバレなどである程度の流れや設定は知ってしまっている勢です。
本放送は途中から観る感じになってしまったので、そのあとAmazonプライムビデオで5回くらい観ました。
今回は、箇条書きのように感想を書き残したいと思います。読みづらかったらすみません。
第1話のあらすじ
第1話の流れはこんな感じ。
サイド6にジオンの強襲揚陸艦『ソドン(ペガサス級のあれ)』がやってきて、赤いガンダムが登場したところから始まり、アマテがジークアクスに乗り込んで軍警ザクを2機倒し、赤いガンダムの持ち主がシャアじゃないところをシャリア・ブルが察するあたりまで。
劇場版は始まり方が違うことも知ってますが、テレビの方では劇場版に含まれたものが全部観れるのかが気になるところですね(テレビでやらないところがあるとかないとか)。
流れがいい感じ
構成はわかりやすく出来てる気がするし、ちゃんと最後にガンダムに乗って相手を倒すところまで入れ込めてるのは凄いかも。大体は最後にガンダム乗っても、戦うのは次回!みたいなこと多い気がするんですよね。
あとよく考えたら、今回の第1話は『1stガンダム』の第1話『ガンダム大地に立つ』と流れが似てる気がします。コロニーに軍艦がやってきて、主人公が誰かのためにモビルスーツに乗ることを決意して、ザクを2機倒す…みたいな。最初の宇宙の背景にザクのモノアイがアップに映るところは、まさに1st劇場版と一緒で嬉しい。
ただ、ジークアクスの設定を少し知っていても、映画を観てない人からするとシャアとかジオンとかの単語が出てくるのはかなり唐突に感じますね。全く知らない人が観たら、何言ってるんだろうこの人たちは…ってなるところがちょこちょこあるような気も…。シャアについても、観てる人が知ってること前提なところがありますよね。
アマテがザクとジークアクスに乗って軍警ザクに立ち向かおうとする心情は、説明的なセリフは多くないけど、ニャアンや難民への扱い描写をよく観てたから少し察せたかも。あとニャアンってフルネームなんだ…。本名はなんなんだろう。
良かったところ
キャラデザは、観る前はちょっとだけ抵抗があったんですが、不思議と、観てすぐに見慣れました。今までのガンダムで同じようなことを思ったときもすぐに慣れちゃったし…。ちゃんとガンダムだなぁと思える作りになってるのは凄いことだと思います。
宇宙世紀大好き勢からすると、宇宙世紀に関連した言葉やジオン系のキーワードが出てくると、理由なしにワクワクしますね。内容をちゃんと噛み砕いて観てなくても、なぜか楽しく感じるんですよね。
最初のあたりで、コロニーが夕方から夜に変わっていく流れの描写があったと思うんですが、あれ良かったです。ああいうコロニーの中での時間の移り変わり描写って、実は今までのガンダムシリーズでもあんまりされていなかった気がします。明るさだけじゃなくて、ガラス面にも変化があったのが面白かったですね。ハニカム調。
アンキーが言っていた『ジオンが勝ってもスペースノイドは自由になれない』というセリフがありましたが、この世界だけじゃなくて本来の宇宙世紀の本質を突いてるセリフだと思います。ジオン(というかギレン・ザビ)って“優良人種”とやらのために戦ってると謳っているけど、それを考えるとそもそもからスペースノイドの味方というわけではなかったと思うんですよね。この世界では『1st』で死んだ人たちが生きていたりしますが、それがどう影響するのかも結構見所な気がします。
米津玄師『Plazma』が流れるシーン、テンション上がりました!ここで流れるのか〜!って感じですね。これも曲単体で聴くと全然途中で流れるようなイメージはなかったんですが、流れてみると面白いほど合うという。インタビューとかは読んでないんですが、(カミーユとジェリドを連想させるとよく言われるように)この曲は瞬間瞬間の選択みたいなものもテーマになってる気がしてて、それがあのジークアクスに乗ろうとするっていう選択と重ねてあるような気がしました。合ってる?
ところでジークアクスってところどころ不気味ですよね。立ち上がり方も、人間みたいに普通に手足を使って起き上がるのではなくて、糸で釣られたように起き上がっていくのが、かなり不自然というか、普通の動きじゃないなって感じです。オメガ・サイコミュの起動でも、いきなり手が出てくるし…。操縦桿が仕舞われるところはユニコーンガンダムみたいだな〜と思ってたら、手が出てきて不気味すぎてびびった。
そのあとのキラキラ背景のシーン。ニュータイプ的な感応にも『マチュもニュータイプ的な感じなのか〜』とビビッときたけど、それよりもあの聞こえてきた「ラ・・・ラ・・・」という声(?)から見るに、今後ララァ・スンって出てくるんじゃないかと思いましたね。あの背景も声も、アムロとララァの邂逅でしか出てきたことがない表現だと思うし、絶対関係あるはず。
そのほか、言いたいこと
・現代だと地下から上がる標識は『地上』と書いてあるけど、サイド6だと『地面層』と書いてあるのが面白い。昔からコロニーでの表記ってこんな感じだったっけ?(そもそも日本語で書いてること自体がジークアクス特有かも)
・ニャアンがアマテの場所を特定できたのは、インストーラデバイスに位置情報があるからだね。デバイスをまじまじと見てるシーンで赤い光が点滅してます。そのあとデバイスに付いていた発信機を外して、後でニャアンに取らせた『宇宙の歩き方』という本にくっつけて囮にしたっぽい。
・インストーラデバイス『WG-X22100』は、連邦の『V-440』のフルコピー品らしい。例のあれ。『V-440』は『1st』と同じなら、ガンダムと一緒にテム・レイが作ったものってことでいいのかな?(というか本当に機体に組み込まれてたものだったんだ…。笑)これが銃火器のアクティベートをするデバイスという設定にしたのは斬新かも。ちょっと車のキーとか、『ガンダムX』のGコン的な感じ(ちょっと違うか)ですよね。今後もちょくちょく登場するのかな?
・エグザベにサイコミュを起動させたいシャリア。セリフを聞いてると、「ニュータイプでしょ〜いけるいける」みたいな感じで、結構適当におだててるような言い方に聞こえる。笑
・ビルの屋上にある神社、階段のくっつき方も含めて、天気の子に出てきた神社みたいだ。
・エグザベと赤いガンダムの交戦シーン、エグザベが操縦桿をがちゃがちゃしまくってるのが面白い。あんなに動かすもの???それそんだけ動かしたらどう動くものなんだ…全く分からない。
・「コンニチワオイソギデスカ」は、1stでミハルが使ってたスパイの合言葉から来てると思うけど、他のところでもジオンの合言葉として使われていた名残で、こういったバイトでも使ってるのかな。というか『カネバン有限公司』特有の合言葉??
・『カネバン有限公司』が使ってるPCのステッカーを見てた。『Sublime』は多分シュプリームが元ネタだと思うけど、他のは何が元ネタかわからない。
・軍警ザク、普通に電柱ぶっこわすしプロペラントタンクは足元に落とすし(こいつらF91観てないのか??)屋根はひっぺがすし、やってることエグい。コロニー側からみると難民の方が厄介なんだろうけど、アマテ側視点で見ると軍警が酷い奴らに見える演出になってる。見る立場と視点によって何が正義か悪かが変わってくる…みたいな演出とも取れるかも。
気になったところ、分からないところ
・最初にザク同士でぶん殴りあってるのが『クランバトル』ってことでいいのかな?クランバトルって2vs2らしいじゃないですか。
・『軍警』ってどこ所属かいまいち分からなかったけど、サイド6所属みたい?ほかのサイドでも軍警っているのかな。
・アマテが冒頭で受け取ったメールの主は誰?
・アマテが逆立ちをしてる理由がよく分からなかった。
・軍警が無線で使ってる『マルモ』『マルツイ』ってなんだろう?マルモが容疑者(もしくはガンダム?)で、マルツイが追跡部隊のこと?
・エグザベが出た『フラナガンスクール』と、『1st』で出てくる、ララァ・スンがいた『フラナガン機関』って同じもの??
・神社でアマテとニャアンがぶつかるところのキラキラ演出は、今後この2人をどういう関係にしていきたいのかがまだ読み取れないから、唐突というか、ちょっとむずがゆく感じてしまった。(別に嫌いというじゃない)
・神社のあとのシーン、宇宙で浮いてる無数の四角い物体は、食べ物?
・コロニーの外壁に描かれていたグラフィティ、アマテとニャアンがどこかを歩いてるシーンでも壁に描かれてるけど、触れられず。でもアマテが立ち止まって見てはいるね…。シュウジが描いてるらしい?
・アマテの『宇宙って自由ですか』ってセリフが謎ワードだし唐突すぎる…。どういう意味で言ってるのかがよく分からない。自由になりたいの?
・『どっちもガンダムじゃないのか?!』ってセリフのシーンで、アマテはガンダムを知らなかった。カネバンの人たちは知ってたけど、モビルスーツを扱う人なら誰でも知ってる存在ってことなのか、一般人?と高校生の間の知識格差が何かあるのかどうなのか。
・ジークアクスはオメガ・サイコミュによって動いているのか、アマテがなんとなくで動かしてるのか、なんなのか。
・オメガ・サイコミュが起動したのは、アマテの感応派なのか、白いハロが悪さしてるのか?
・というかシュウジっていつ出てくるんだ…?
まとめ
映画の方を観ていないので、よくわかっていないところや、的外れな意見も書いているかもしれません。あと感想を書こうと思ったのも急に思いついたことなので、とりあえず色々忘れないようにするために箇条書きになりました。
アマテ達が今後何をするのかや、ガンダムやシャアがどうなるのかということもだけど、僕は他の部分も気になっています。今までの宇宙世紀と世界線を変えたことで、それがこの世界の人たちにとってどういうことなのか、どう生きていくのか…。そしてこの作品は、それらで何を表現しようとしているのかを見ていきたいところです。
一応映画のパンフレットだけ貰ったことで持っているんですが、2話以降を観てから読もうと思っているので、次回の感想も割とまとはずれかもしれません。また書きますね。
画像:予告編より