楽譜の製本向けに作られたテープを見つけたので、記事で紹介してみます!
製本はテープだったりノリだったり、色々な方法があると思いますが、僕は今までマスキングテープを使っていました。気軽に手に入れられるし、楽譜によって色を変えられるから楽しくて良いですよね。
今回、楽譜を製本してから送ることになったので、ちょっと綺麗なテープにしようと探してみたところ、これを見つけたのでレビューのように記事を書いてみます。
キハラ スコアテープ
買ってみたのは、キハラの楽譜製本&補修テープ「SCORE TAPE(スコアテープ)」というモノ。
開けてみると、大きめのロールになっているものが出てきました。テープ幅は15ミリで、このロールに25メートル分入っています。
端はテープで留められていました。
この留めテープ、しっかりしすぎていて剥がす時にテープ本体にちょっと跡が残ってしまいました。僕の剥がし方が良くなかったのかもしれませんが、買ってみようと思っている方は気をつけた方がいいかもしれません。
このスコアテープはマスキングテープなどとは違い、テープに台紙が付いています。使う時にはこれを剥がしてから貼る感じですね。
貼り方
一緒に説明書も入っていました。
まずは譜面の長さに合わせてテープを切り出します。簡単に切れるので、使うのはハサミなんかでいいと思います。
色々な貼り方や長さがあると思いますが、今回はある程度端から端まで貼れる程度の大まかな長さにしています。
まずはテープ端を指で摘んで曲げます。
そして指先で剥がしていきます。台紙よりもテープの方が薄く、柔らかいので、テープの方を剥がす方が剥がしやすいと思います!
台紙は全て剥がさずに、楽譜に貼っていきます。
位置を決めて、端を貼ったら、そのまま台紙を引き抜いていくような感じで貼ります。
繋げるページを並べてから一気にテープを貼っても良いんですが、ページの貼り合わせ調整が難しくなるので、僕はまず片方のページにだけテープを貼っています。
ちなみに最初から台紙を全て剥がしても良いんですが、気をつけないとこのように端が丸まってくっついてしまいます。
このテープ、粘着面はかなり強力に出来ています。紙に貼ってしまってからの貼り直しも難しいほど強力なので、テープ同士で一度絡まるとリカバリーは難しいです。
剥がせたとしても粘着面だけ取れてしまい、結局使えなくなってしまったりもしました。
そして、繋げるページを貼っていきます。
この時、ページ同士に少し隙間を開けるとページめくりがしやすくなります。
最初に片方のページにだけテープを貼り、後から次のページを貼るようにすると、この貼り合わせの隙間の調整をしやすくなるのでおすすめです!
隙間はできる限り狭くするのがおすすめです。
製本した楽譜は蛇腹状に畳むんですが、山折り部分は表から、谷折り部分は裏からテープを貼るようにしています。
テープが薄いから目立たず、厚みも出ない
完成すると、このようになります。
このスコアテープの良いところは、テープ自体がかなり薄いこと。なのでマスキングテープと比べて、こうして畳んだ時にも厚みが出づらいです!
質感は「少し透明な和紙」というような感じです。譜面に貼っても目立たず、上品なイメージも出ている気がしました。
破れてしまったところを補修したり、紙のフチに貼って補強する使い方も出来ます。
貼る時に少しヨレてしまった部分もあるんですが、テープ自体が薄いためか、ちょっと爪でこすったら上手く馴染んでくれました。
今回は上下には少し余白が出来る貼り方をしたんですが、後から上下のフチだけ補強してみました。2cmくらいに切って、表と裏をまたぐような感じで貼っています。こうしておくとフチから破れづらくなります。
こういう貼り方をしてもテープが薄いので畳みづらくはなりません。が、「表面だけにテープを貼るやり方」の方が、畳むときにはよりスムーズだと思います。
ちなみに剥がした台紙は捨てる部分になります。5冊くらい製本したあと、こんな感じになりました。笑
製本のために作られたテープ
キハラのスコアテープをレビューしてみました。
最初は綺麗に貼るためのコツを掴まないといけないかもしれませんが、仕上がりと使いやすさは良いと思いました!
今までマスキングテープで製本していた時は、ちょっと楽譜が可愛すぎるかな…?と思っていたんですが、これからしばらくこれで製本してみたいと思います。