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Canon「RFレンズ」に書いてある数字や表記の、意味と見方を解説!

僕のブログでは写真、カメラやレンズの名前を載せたりすることが多いんですが、レンズの表記を初めて見る方にはよく分からない記号の羅列にしか見えないですよね。

もしレンズを買おうと思ったとしても、表記がわからないと買い方がわからないですよね…

僕はCanonのカメラを使っているので、今回は僕が使っている「RFレンズ」を見て説明を書いてみたいと思います。

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RF 24-105mm F4 L IS USM

Rflens labels 1

僕が持ってる中で一番高いレンズです。もうすでに何言ってるか分からないですよね。
左からひとつひとつ解説。

RF

これはCanonのレンズの種類のひとつです。RF(アールエフ)とそのまま読みます。
これはマウントの種類を表していて、このレンズマウントに対応しているカメラでないと使えないということです。「RFマウントのカメラ用」レンズということですね。

24-105mm

Rflens labels 2

これは焦点距離を表しています。24-105mmの焦点距離ということです。
焦点距離というのは画角を表しているもので、数字が小さいと広い絵が撮れて、数字が大きいと狭い絵が撮れるということになっています。カメラのセンサーに映る部分はその大きさで映るので、数字が大きいと遠くのものを大きく写せるということになるんですね。

写真をやっている人は、この数字を見てどれくらいの広さ(遠さ)の画角になるかを参考にしながらレンズを選ぶんですね。

「24」と「105」という二つの数字がハイフンで繋がれていますが、これはこの数字の範囲で「ズームが出来る」という事です。この数字がひとつしか書かれていないレンズもあるんですが、それは逆にズームが出来ない、焦点距離が固定のレンズということになります。

F4

これはF値というものです。
レンズには絞り羽というものがついていて、それを調整することで背景ボケがよりボケるようになったり、取り込む光の量が変わったりします。
絞れば絞るほど、ボケ量は小さくなり、光は取り込めなく(写真が暗く)なります。
これを全く絞らない状態、つまりレンズを開放している状態の一番小さい数字が書かれているんですね。

そしてこの数字を見ることで、どれくらいボケを作れるかとか、どれくらい明るく出来るかとかが分かる感じです。
ちなみにF4というのは、レンズの種類にもよるんですがそこまでは明るくない数字です。

L

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L(エル)です。
Canonが作っているレンズの中でも上位に値する「Luxury(ラグジュアリー)」ラインのことです。Lレンズとも呼んだりします。
このLがついているレンズは、プロの使用用途にも耐えられるような画質や丈夫さがあるということになっています。
メーカーによって、「レンズがどのラインの作りなのか」という表記は全然違うんですが、Canonの場合は「L」とつけているわけですね。

レンズも分かりやすいデザインになっていて、「Lレンズ」はレンズの先端に赤いリングが付いています。

IS

Canonのレンズについている「IS」は、手ぶれ補正がレンズに内蔵されているという表記です。「イメージ・スタビライザー」の略で「IS」です。
これが内蔵されていない「RF 50mm F1.8 STM」のようなレンズもあります。内蔵されていると、シャッター速度を遅くしている時や、手持ちで動画を撮る時などに効果を発揮してくれます。

USM

USMは、超音波モーターというモーターが内蔵されているということです。「ウルトラソニックモーター」で、「USM」です。
CanonのレンズにはSTMというモーターもあるんですが、このUSMはその上位のものですね。

自動でフォーカスを合わせる「オートフォーカス」を使う時、とてもピントを合わせる速度が速くて、しかもモーターの動きの音も超静か!というのが「USM」です。

ちなみにCanonのUSMには「ナノUSM」という更に高性能なものがあるんですが、この「RF 24-105mm F4 L IS USM」は、「Lレンズで初めてナノUSMを搭載したレンズ」らしいです!

つまりこのレンズの表記をまとめると「RFマウントのLレンズで、24mmから105mmまでズームが出来て、開放F値は4。手ぶれ補正もついているからブレづらくて、しかもオートフォーカスが速くて超静か」みたいな感じになります!
なんでもついてるやつですね。

これを参考に、他のレンズも見てみましょう。

RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

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これもRFマウントのレンズですが、表記が違えば仕様も違います。
違うところを比べて見てみます。

35mm

これは数字がひとつしか書かれていないので、ズームが出来ない焦点距離が固定のレンズということです。
焦点距離が固定のレンズを、「単焦点レンズ」と呼んだりします。単焦点レンズにも色々な画角のものがあります。
このレンズは「35mm」の焦点距離になっているわけですね。
さっきの「24-105mm」と比べると、「24mmよりは若干狭い範囲の画(え)で撮れる」という見方が出来ます。

F1.8

これもF値なんですが、さっきの「F4」よりも数字が小さいですね。
F値は数字が小さいと、より背景ボケを作る事が出来て、光を取り込む量も多いです。

レンズが長ければ長いほど、レンズの先端からカメラのセンサーには光が届きづらくなります。
なのでそういう長いレンズで十分な光の量を確保しようとすると、レンズ自体の口径を大きくする必要があります。

ただ、この「35mm」はズームをしないので、レンズ自体は小さくなっています。なので例えば他の口径が同じズームレンズと比べても、長さが違うので光を取り込む量が圧倒的に多いんですね。

Rflens labels 5

こういう「単焦点レンズ」は、ズームの機構を搭載しなくて済むので、その代わりにとても明るいレンズが作れたり、画質にこだわって作りやすかったりするんです。

「F1.8」というともうかなり明るい部類で、日中の外で撮る時には逆に明るすぎるくらいになります。その場合はシャッター速度を速くして光の量を調整したり、レンズの先端にちょっと暗くなるフィルターをつけて使ったりするわけです。

MACRO

マクロレンズという意味の表記が「MACRO」です。
マクロレンズというのは、被写体にとにかく近づけて、大きく写せるレンズのことです。

「どれくらいの倍率なのか」というのはレンズには書いていないんですが、「どれくらい近づけるか」というのはレンズに書いてあります。(書いてないレンズもあるかも?)

この「RF 35mm」の場合は、厳密にはマクロレンズというよりも「マクロレンズみたいに使えますよ」というくらいの倍率になっています。このレンズの場合は「0.5倍」の撮影倍率になっていますが、ちょっと説明が難しいので割愛します。

ちなみに最短撮影距離は0.17mというふうに書いてありますね。

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これは被写体からカメラのセンサーが、17cmの距離までならピントが合うという意味です。

「RF 24-105mm F4 L IS USM」は、最短撮影距離は0.45mとなっています。

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このいわゆる「寄れるか寄れないか」みたいなものは、レンズの詳しいスペックを調べてから選ぶ必要があります。

STM

これは先ほどの「USM」とは違う表記ですね。「STM」もモーターのことで「ステッピングモーター」の略です。
これは上位の「USM」には届かないんですが、「STM」もオートフォーカスが速くて、モーターも静かというモーターです。
ちょっと静か目に「ウィーン」とか「コトッ」という音がする感じですね。

これをまとめると「RFマウントのレンズで、焦点距離は35mm固定の、開放F値が1.8で明るい。マクロ的に使えるからモノにも寄れて、手ぶれ補正もついてる。オートフォーカスもそこそこ速くてそこそこ静か」みたいな感じになります。

Canon RFレンズの見方はこんな感じです

CanonのRFレンズでいうと、基本的にはこんな感じですね。他のメーカーでは読み方も書き方も変わります。大体は「レンズのマウント・焦点距離・開放F値・レンズのライン・手ぶれ補正・モーター・マクロレンズかどうか」などが書いてあると思います。メーカーによって表記も違えば、書かれている順番も違うので、他のメーカーだと読み方が一気に分からなくなったりします。笑

最近だと「RF-Sレンズ」や「ティルトシフトレンズ」が登場したりもしています。
ただとりあえず基本的な見方はこんな感じなので、ぜひ参考にしてみてください。

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