こんにちは、高山大知(@daichihandflute)です。
今回は『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)』の第6話『キシリア暗殺計画』の感想&考察を書いていきます!
第5話『ニャアンはキラキラを知らない』の感想&考察はこちら⬇︎
全12話中の第6話…いよいよ折り返しって感じです。
第6話『キシリア暗殺計画』
タイトルが『キシリア暗殺計画』だから、いよいよザビ家のお家争いが進むのか…?と思ってたら、なんか結構思っていた展開と違いましたね。というかキシリアも、名前こそ会話で出てきたものの、予告で登場したカットでしか登場しないとは…。笑
ただ今回はやっぱりシャリア・ブルが少し動きましたね。しかもシャリア・ブルだけじゃなくて、まさかバスクまで出てくるとは…。バスクもキシリアの話をしてたことから、この『キシリア暗殺計画』とやらを進めているのがどちらなのか、ちょっと分かりづらくなりました(あるいは両方なのか)。流石に次回はこの辺りの話に大きな進展がありそうな気はするんですが、また予想を外してきそうで楽しみです!!
今回は今までと違って、初めて戦闘シーンが無い構成でしたね。でも小休止って感じじゃなくてしっかりと話が動いている感じがしました。
居場所
今までも日常パートは織り込んであったんですが、なんか今回は“居場所”にフォーカスした感じがしましたね。
マチュはジークアクス、家、ポメラニアンズからそれぞれ居場所がなくなっていくような流れに。ニャアンは住んでるアパートが初めて出たけれど、それよりも“みんなとのことをどう思ってるのか”というのがニャアンにとっての居場所という事だったんだと思いました。シュウジは隠れ家がリークされかけているっていうことで、やっぱりそれぞれの居場所が描かれていたなと思います。
マチュは家での居場所というか、お母さんとのこじれ方が大きくなってきていたり、ジークアクスという自分が安定する場所(シュウジ、キラキラとセット)も無くなりそうで、マチュ的には急に足場(?)が無くなっているなという印象。
塾は、初めてジークアクスに乗った後からずっと行っておらず、そのまま1ヶ月くらい経ってるので、欠席率がやばいことになってるんですよね。お母さんは三者面談の直前にそれを知って書類を持ってきたということだと思うんですが、流石にマチュは「クラバをやってて〜」とも言えないっすよね。笑
でも本当の理由を言ったとしても説明が面倒だし、言っても分かってくれないと思ってるはず。でもやりたいこととして「地球の海で泳ぎたい」と言っているのも、まだまだ曖昧な言葉ではあるんですよね。マチュ自身やりたいことと言っても、言葉にするほどハッキリしていないのかも。確かにそのまま受け取ると「そういうのは進路とは言わない」となるよねぇ。
タマキからしても、マチュが何をしたいのか、何を言いたいのか分からないだろうし…、焦りもあるだろうし、何をどうしたらいいか分からないと思うんですよね。
でもこういう、親が自分のことを分かってくれない、子供のことが分からないって、実はよくあることなんですよ。子供自身からしても、“現状は嫌だけど、自分自身でも本当はどうしたいのか分からない”みたいなことは、全然特殊なことじゃない。ガンダムとして見るとマチュがヤバいやつに見えるかもしれませんが、やってることは結構リアルなものだと思います。
ただ今後の展開を考えると、ここでマチュが喧嘩別れみたいにそのまま学校を飛び出してしまっているのがまずい…。その後はカネバンに行って、ジークアクスのコクピットで悩んで、ニャアンを呼び出して…。という流れになっているので、次の日、このままクラバが始まるまで家に帰るタイミングが無いのでは?朝から学校はあるかもしれないけれど、家帰ったら帰ったで外に出してもらえなさそうだし。マチュは家に帰らないつもりかも。
それに対してニャアンはなんか、観れば観るほど良いキャラだなぁと思いますね…。マチュはもっと自由になれる外の世界を目指してるのに対して、ニャアンはいまあるものを大事したいんだろうなというところが、2人は対象として描かれているのかなと。
ニャアンって、3人の関係を大切に思っていますよね。そこが自分の居場所と感じているんだろうな。もともと非合法バイトをしていたのは自分が生きるためだったろうけど、地球に行くっていう共通の目的が出来てからはそのためにバイトを増やしたんだと思うんですよね。餃子を作っていたのも、3人で食べたかったという気持ちがあったんだし。
マチュとこじれてしまった前回のクラバでジークアクスに乗ったのも、違約金でパーにならないようにするためだったんですよね。ニャアンは3人のために動いていたし、キラキラを見た感想も「マチュが言った通りですごかった!」という純粋な気持ちというね。
運び屋のおっちゃんから娘の相談されたのは、なんか急に背景情報出してきたな…(笑)と思ったけど、どうしてこんなバイトなんかしてるんだと思いつつ仕事を持ってきていたのは、なんとなくニャアンを見守る?気持ちもあったのかもですね。最初は邪険?にしていたけど、仕事を振る回数が増えていくにつれて、ちょっと興味が出てきてしまったという感じなのかも。
マチュも、ニャアンが決して自分の場所やシュウジを奪うためにジークアクスに乗ったわけじゃないと分かってはいるみたいだけど、それはそれでもやりきれない気持ちがあるというのは、ジークアクスだけじゃなくて家庭などに居心地の悪さとかズレを感じているからだと思うんですよね。
でもマチュって、やっぱり恵まれているはず。それなのにそこまで外の世界を求めないといけないのかなと思っちゃいますね。もちろん恵まれているからこその悩みもあると思うからマチュの気持ちも分かるけど、ニャアンを見てると『もっと今の現実を大切に出来たら良いのにな』とも思いますね。
しかし今回のシュウジはちょっと分からないやつですね〜。
ニャアンに対して「どっちのニャアンも好きだ、とガンダムが言っている」とか言ってるのも、ニャアンがどう思うかあんまり考えずに言ってそうだし…笑
キラキラを白いスプレーで塗りつぶしている時のセリフも、どういう意味なのか読み取れなかった…。そのままメタ的な意味として受け取ると『歴史を書き換える』みたいな意味になってしまいそうだけど、ちゃんとこの世界の言葉として意味がありそうじゃないですか。うーん。
というかコンチ、餃子包むのうまっ!
『GQ』を“1stガンダムの戦後if”として観ていたら、思っていたものと違った
流れ変わったな…と思ったのは、『ゲーツ・キャパ』が出てきた時ですね!!
「こいつどっかで見たことあるな」と思ったら、さらにヤバいやつが出てきて感情がぐちゃぐちゃに…。頭の整理追いつきません。笑
僕はどこかで、“劇場先行版の伏線や謎の答え合わせ”を探りながら観ていたと思うんですが、そしたらもっと大きな展開が来た…という衝撃です。
なんか、『シャリア・ブル』とか『ニュータイプ』とかっていう要素を見ていると、嫌でも“1stガンダムのif”として見てしまうと思うんですよね。どこかで『1stガンダム』だけの要素だけを考えていたからこそ、『Zガンダム』の繋がりを忘れがち。まさかこんなことが…!!と意表を突かれた気分です。
急に出てきた『Zガンダム』要素
バスク・オム、ゲーツ・キャパだけだったらまだ良いんですが、そこからムラサメ研、そしてサイコ・ガンダムはヤバすぎです。
ムラサメ研究所とサイコ・ガンダムはセットとして考えやすいけれど、バスク・オムが出てきただけだと連想しづらい要素な気がしますね。バスクとゲーツかぁ…と思ってたら、ドゥーっていう強化人間に、サイコ・ガンダムね…。ゲーツ・キャパから連想すると強化人間が繋がりますが、それを考える前にサイコ・ガンダムまでドンドンドンと展開が進んだ感じで、脳が焼けました。
こいつゲーツじゃない…?うわっバスクだ…バスク出てきちゃったよ…。えっドゥーって2番目って意味じゃない?えサイコ・ガンダム…。
みたいな…。考える前に次の展開持ってこられると脳が焼けるじゃないですか!!
バスク・オム、コタツでみかん食べてそうなニット被ってはいるけれど、出てきた瞬間わかるキャラっていうのが良いですよね。いや良くないけど。公式サイトによると“極右の特殊部隊”を作ろうとしているみたいです。こいつが作る特殊部隊となると『ティターンズ』しかないですが、『GQ』の世界でティターンズが出来るとしたら、どういう理由になるんですかね。それにティターンズ、バスクと来るとやっぱ『ジャミトフ・ハイマン』だよねぇ…。
ソドンクルーによるとすでに『毒ガス』を使ったことがあるみたいなんですが、ただこの世界だと『Zガンダム』の30バンチみたいに『反連邦政府デモ』って起きないような気がするんですよね〜…。
スペースノイド排他主義者というか、地球至上主義者なのは違いないと思うので、ティターンズを作ってやりたいことはジオンとスペースノイドを潰すためかもしれないですね。ジオン側からのリークがあったことで『キシリア暗殺計画』を企てているようですが、ジオンを潰すことが出来ればまた連邦軍が覇権を取れますからね。
連邦軍のニュータイプ研究所
急に『ムラサメ研究所』と『オーガスタ研究所』が出てきましたが、この世界でのニュータイプ研究所はどうなっているんでしょうか!
まずムラサメ研究所というのは、正史だと連邦軍が作ったニュータイプ研究所の中で一番古いものです。他にもオークランド研究所とかオーガスタ研究所とかあちこちにニュータイプ研究所があるんですよね。『GQ』公式サイトによると、ゲーツ・キャパはこの世界でもオーガスタ研究所の強化人間みたいなので、やっぱり各地に基地とニュータイプ研究所がありそうです。
ただ、正史だと連邦軍がジオンに勝ったことで接収したデータからニュータイプ研究が進んでいくという流れなんですが、『GQ』の世界ではジオンが勝っているので、事情が違うんですよね。バスクがゲーツに「ニュータイプとやらを倒すための強化人間」と言っていることから、もしかしたら“強化人間”研究所であって“ニュータイプ”研究所では無くなっている可能性もあるかも。
ただ一応戦後ではなく『1stガンダム』の作中でもマチルダやレビルがニュータイプ(エスパー)について言及しているので、『GQ』の歴史でも連邦軍でニュータイプ研究が進むことは進むのかもしれない…。ジオンが勝った理由のひとつがガンダムとニュータイプなら、その対策や研究としてニュータイプ研究をやっていてもおかしくないしね。研究の進み方は違うかもしれないけど。
サイコ・ガンダムとガンダム神話
正史でのサイコ・ガンダムがガンダムとして作られたのは、連邦軍のガンダム神話にならって設計されているからなんですよね。ガンダムが連邦軍の強力なアイコンになったから、ガンダムとして作ったみたいな。そのガンダムにサイコミュを載せたマシンがサイコ・ガンダムです。コンセプトではジオンの『ジオング』の設計を受け継いでいるんだとか(だから指ビームとか付いてたのか)。
ただ『GQ』では、ガンダムはジオンの象徴になっているわけなので、連邦軍にガンダム神話なんか無いわけです。だとしたら、なぜガンダムなのか。
ジオンのガンダム神話を潰すために、あえてガンダムにしている?
それかもしくは、ガンダムに未練?がある人物…例えば生き延びた『テム・レイ』が関わっているとか。
どうしてガンダムなのかは結構重要だと思うんですよ。一年戦争ではジムではなく軽キャノンを作った連邦が、どうして“今”ガンダムなのか。
コロニーに持ち込まれたとき、空調機として偽装されていたんですが、『ダイキン』のオマージュになっていたのが、ぴちょんくん?のイラストと合わせて露骨でウケました。だとしても機体の一部分がはみ出て見えちゃってるし…。あんな「コロニー公社が必要でよ〜」で持ち込めちゃうの、ちょっとザルじゃないですか??もし途中でバレていたらどうするつもりだったんだろう…。
あっそのまま起動するつもりだったのか?
ところで正史サイコ・ガンダムの機体は、サイコミュとミノフスキークラフトの小型化が難しくて、あんな巨体になっているんですよね。そしてサイコミュを使って機体制御をするという設計。しかしあの巨大な機体の制御をサイコミュで動かすのはなかなかに脳の負担がヤバいらしく、それに対応できるパイロットが必要だったんですよね。そこで、操縦できる強化人間が育てられていたわけです。サイコ・ガンダムも、強化人間を研究しているムラサメ研究所で作られているので、この二つの要素ってそもそも最初からセットなんですよね。
第6話で登場した『ドゥー・ムラサメ』は、「サイコ・ガンダムの心臓(動かすためのパーツ)」と割り切っているのが、今までの強化人間ともまた違う感じがしますね。精神安定してそうだし、『GQ』の強化人間はそこまで非道な人体実験をされていなかったりするのかな。
ただ「キラキラで遊びたい」と言っていることから、キラキラが見えるということよりも、“戦いを遊び”だと思っているんじゃないかと思いますね。精神が安定していたとしても、まともな育ち方をしてなさそう…。
そしてもうひとつ疑問なのが、『GQ』でこんなに早くサイコ・ガンダムを作れるのか…?というところなんですよね。『GQ』は宇宙世紀0085の物語ですが、正史『Zガンダム』の宇宙世紀0087で登場したことと比べると、ちゃんと機動するサイコ・ガンダムが完成するには、時期が早くないですか?正史でもこれくらいの時期には動いていたのかな。
『GQ』の連邦軍でどれくらいサイコミュ技術が発展しているかも全然分からないですが、もしかしたら誰かが技術をリークした可能性もあるんじゃないでしょうか…。
そして次回予告でモビルフォートレス状態のサイコ・ガンダムが一瞬映るんですが、右腕にあの『ハンブラビ』らしき機体が映ってるんですよね!!あの足の形、腰の形や色など見てみても、そのまま「ハンブラビだ!!」とわかるレベル…。おそらく“付き人”としてゲーツ・キャパが乗るんだと思うんですが、これも完成するの早くないですか?
『Zガンダム』だとあのパプテマス・シロッコが開発に関わっているんですよね。実はその際に『バイオセンサー』を組み込んだという説があるんです。シロッコは『GQ』の舞台である宇宙世紀0085にはまだ地球から離れた木星船団にいると思うんですが、もし設計にシロッコが遠隔(リモート・ワーク笑)で協力しているなら、サイコ・ガンダム(GQ)のサイコミュもシロッコが提供していたりするのかな。
もしくは、シャリア・ブルが関係しているとか…?だとしても、シャリア・ブルの目的って何なんでしょうか。
シャリア・ブルの目的は?
シャリア・ブルの目的は、ミスリードも含んでる気がして分かりづらいんですよね。赤いガンダムはすでに見つけたから、引き続きシャアを探すことが目的のひとつだとは思うんですが…。なんだかアセットやエグザベ目線のシーンを見ていると、“シャリア・ブルはキシリアを暗殺しようとしている”って思わされている演出になっている気がするんですよね。
シャリア・ブルはキシリアを暗殺しようとしているのか?
このことについて考えるなら、バスクが言う「ジオンにもザビの一族を嫌うものはいる」というのを踏まえると考えやすくなりそうです。シャリア・ブルはギレンの部下としてキシリアに派遣されているわけですが、キシリアを暗殺したくてギレン派が流しているという考え方もできます。ただバスクが言っているのは「“キシリア”を嫌うものはいる」ではなく、「“ザビの一族”を嫌うものはいる」なので、ギレン派というわけでもない気がするんですよね。キシリアがサイド6に来るという情報はかなり機密レベルが高いわけですが、これを知ってる人物で、ザビ家ごと嫌っている人がリークしたと考えるのが自然そうです。
(もしかしたら、ゲルググを横流しした勢力とも関係がある?)
仮に、シャリア・ブルはキシリアを暗殺しようとしていて、バスクにリークしたのもシャリア・ブルだとしてみます。
“『アマラカマラ商会(バスクサイド)』はシャリア・ブルと繋がっているんじゃないか”というのがアンキーの言う通りだとすると、キシリアが月を離れてサイド6に来るという情報をバスク側に流したのがシャリア・ブルということですよね。この説でいくと、バスク軍にリークしてサイド6に来てもらい、キシリアを暗殺させようとしているということになります。バスクも計画を成功させるための強化人間部隊だと言っているから、「計画」はキシリア暗殺計画のことですよね。機会を窺っていた暗殺側にとっても、5年ぶりに月を離れるというのは美味しすぎる情報だし、いいチャンスなわけです。
しかしゲーツは「ジオンの船がいるのは予想外」とも言っていますし、バスクも「間が悪い」と言っています。そのまま受け取るとシャリア・ブルと一緒に暗殺を画策しているということはないということになるんですよね。「最強のニュータイプ(シャリア・ブル)を倒すための強化人間」なので、バスク側からしたらシャリア・ブルは邪魔な勢力なはずです。
そしてアンキーとシャリア・ブルの会話。シャリア・ブルは『アマラカマラ商会』と繋がっているんじゃないかというアンキーからの問いに、シャリア・ブルは答えていません。クランバトルでの実戦データは欲しいようですから、バスク軍と戦わせたいと読むことも出来るんですが、大事なのはそのあとのシーンです。
その後『アマラカマラ商会』という情報をソドンクルーが調べているのは、アンキーから得た情報をシャリア・ブルが調べさせているからですよね。もし本当に繋がっているなら、クルーには隠したままにしている気がします。ということは、シャリア・ブルは『アマラカマラ商会』のことを知らなかったんじゃないかと思うんですよね。コモリはシムス大尉をちょっと疑っているようですが…。本当にシャリア・ブルはポメラニアンズのファン(笑)で、ただクランバトルでの実戦データが欲しいってだけなんじゃないでしょうか…。
アンキーが「壊さずに返せる保証はない」という言葉に対しての「何か問題でも?」というセリフと表情は、アマラカマラ商会の話をすると思っていなかったとしての表情だとしても、なんかとぼけているようにも見えないんですよね。
シャリア・ブルがキシリアを暗殺しようとしているように見える理由は、エグザベとアセットの会話によるところが大きいと思います。2話も使って「シャリア・ブルは怪しい」と言っているわけですが、そもそもシャリア・ブル自身が目的についてまだ何も言っていないので、そういう印象を観る側に与えているような気もします。
エグザベを救ったのも、装備やタイミングを見ると、偶然じゃないですよね。おそらく尾行して様子を見ていたのかも。
エグザベがギレン側のスパイとしてシャリア・ブルを殺そうとしていたとしても、シャリア・ブルは気付いていると思います。邪魔ならば軍警に始末されてしまった方が良いんだろうけど、あえて救ったとしたなら何故か。まだハッキリは分かりませんが、同志として取り込みたいか、ギレン側から信用を得るのが目的だったりするんですかね。しかし撃つのに躊躇はあったんでしょうか。
ちなみにアンキーは、シャリア・ブルに会う直前までは次のクランバトルを普通にやるつもりだったんですかね?赤いガンダムの居場所はおそらくちょっと前から突き止めていたんだと思うんですが、そうすると引き払う機会を窺っていたのかもしれません。しかしシャリア・ブルは“元ジオン国籍”(アンキー、やっぱ最初の狙い通り元ジオンだったか…)というだけじゃなくて“ジークアクスを動かしていたのが2人いる”ということまで分かっている。アンキーがニャアンのことを分かっていたかはちょっと分からないですが、「こいつどこまで分かってるんだ」ってなって、焦ったのかもしれないですね。
「ジオンもサイド6も信用しない」というセリフは間違いなく過去に何かあったから出てきた言葉だと思うんですが、ジオンの諜報力のヤバさも分かっていそうですから、このままだとまずいことに巻き込まれると察したんだと思います。
キケロガを持ってきた理由は?
もうひとつキーになるのが、『キケロガ』を持ってきた理由ですよね。
最初はジークアクスと赤いガンダムを回収するためだと思っていたんですが、どうやら違いそうです。
シャリア・ブルのサイコミュ搭載モビルアーマー『キケロガ』がサイド6に持ち込まれたのはアセットも軍警も知っているわけですが、キシリアの護衛“も”兼ねているというのが理由だそうです。兼ねているということは、それだけが理由では無いんですね。
ならやはりバスク軍を退けるためか、サイコミュ兵器だからかの二択かもしれませんね…。
バスク軍にリークしたのがシャリア・ブルでないにしても、『キシリアが暗殺されようとしている』ということは分かっていうると思うので、護衛というのは間違いないと思います。しかしキケロガが必要と言い始めたのはコモリと「回収すべき」という会話をしている時なんですよね。この時点でキシリアがサイド6に来ることをコモリは知らなかったわけですから、コモリの目にはジークアクスと赤いガンダムを実力で回収するためだと思っていたはず。
しかしあえてキケロガなのは、やはりサイコミュを使って何かをするためのような気がしますね。
シムス大尉が持ってきた『キャリフォルニア産のワイン』とは
シャリア・ブルとシムス大尉の会話、怪しすぎますね〜。コモリ中尉が隣にいたから一応「サイコミュ兵器は禁止条約兵器」と言ってはいるものの、シムス大尉はシャリア・ブルの目的、ある程度分かってそうですしね。
それに一番怪しいのが、『ワイン』の話。コモリから見れば普通のワインの話にしか見えないでしょうが、2人でしか話せない重要情報の話にも見えるんですよね。
カリフォルニアじゃなくて『キャリフォルニア』と聞くと、地球の『キャリフォルニアベース』をどうしても連想してしまいます。一度はジオンのものとして使われていたこの基地は、一年戦争末期に連邦軍が奪還しています。この設定は『GQ』でもほぼ同様のようで、今の基地は連邦軍が所有しているようです。
ただ本来のキャリフォルニアベースがどうなっているかということが大事なのではなくて、これを暗号として話しているということだと思うんですよね。本当にワインがあるなら、あの場で直接渡してもいいと思うんですが、部屋で2人になったときに渡すと言っているのは、『2人でしか話せない件』というようにも見えるわけですね。
この『キャリフォルニア産のワイン』を持参というのが例えば地球の情報…つまり連邦軍の動向やニュータイプ研究所に関する情報という意味だとすると、なんだかこの会話内容が気になってきますよね。キシリア暗殺の動向の件だとするなら、以前から情報のやり取りはしていたんじゃないでしょうか?
第6話時点で残っている謎・伏線
【第1話】
- マチュにメッセージを送った主は誰か
- オメガサイコミュが起動する理由とハロのセリフの意味
【第2話】
- シャアのひらめきとは何なのか
- ゼクノヴァの原因は本当にサイコミュ同士の共鳴、暴走なのか
- シャアはどこに行ったのか
【第3話】
- 17バンチ事件
- シュウジの隠れ家に『ランチ(連邦軍脱出艇)』が置いてある理由
- 『マヴ戦術』が生まれた本当の理由
【第4話】
- 『薔薇』の正体
- シュウジの願い
- ゲルググの横流し元
【第6話】
- バスクにキシリアの情報をリークした人物
- 連邦軍のニュータイプ研究の進行具合
- シャリア・ブルの目的と、キケロガを取り寄せた理由
次回『マチュのリベリオン』が不穏
次回予告が不穏すぎますね…。
確定はしてないだろうけど、おそらくイズモコロニー内で指ビームぶっ放すサイコ・ガンダム…。あんなの一発でコロニーがぶっ壊れそうじゃないですか…。それにマチュ達のガンダムは、いま武装がビーム系しか無いと思うんですよ。残ってるか分からないけど、バルカンくらい?赤いガンダムのハンマーは第4話で無くなってしまったし。次回あのサイコ・ガンダムと戦うとして、正史どおりビームコーティングがあるなら倒す方法が無いような気が…。
戦争は、日常を壊すもの…。
いきなり戦争ものを見ていると慣れてしまいますが、日常を知ってから戦争パートを見ることで、日常の尊さがわかると思うんです。クランバトルだって、ルールがあったり、本来そんなに人が死ぬものじゃないと思うけれど、その対比として本物が来ると引き立つと思うんですよね。
今まで“丁寧”に日常を描いてきたのに加えて、第6話でもそれぞれの背景を掘り下げてますから、第7話でその反動が来そうですよね。
次回サブタイの『リベリオン』は、反抗とかって意味があります。これはマチュが立てた作戦のことを意味するのか、それ以外のことなのかは観るまでやっぱ分からなそうですね。
マチュとニャアンの作戦はどういうものなのか。そしてキケロガはどう使われるのか。
今まで予告に一番重要なシーンを映してこなかった『GQ』ですから、第7話も予想外の展開が起こりそうです。