こんにちは、高山大知(@daichihandflute)です。
今回は、『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)』の第5話『ニャアンはキラキラを知らない』感想&考察を書いていきたいと思います。
前回第4話『魔女の戦争』の感想&考察はこちら
全然ブログ書けなかったので、すでに第6話も観てしまっているんですが…。まだ伏線回収してる感じではなかったので、頑張って書いていきます。
第5話『ニャアンはキラキラを知らない』
今回も衝撃だったのが予告に映っていなかった部分でしたね!!
予告の段階だと『黒い三連星』が出てくることが一番大きな楽しみだったんですが…。『GQ』は一番大事なところを予告に映さないようにしている気がしますね。
第4話でシュウジがシイコを普通に撃墜したことに衝撃を受けたマチュ。その後どうするのかはこの第5話で分かる感じなのかなと思ってたんですが、観てみるとショックは受けつつも意外と普通な感じでしたね…。アンキーもマチュの行動を後押しするような感じだったし。
今回は間違いなくニャアン回
全く予想してなかった展開!!
エグザベに足止めくらったマチュの代わりに、ニャアンがジークアクス乗るんだろうな〜くらいは分かってたんですが…。
ニャアンって、ちょっと影が薄い気がしてたんですよね。マチュやシュウジに比べると、今までニャアンのことを語るシーンって少なかった気がするし、たまに出てきてちょっと会話するだけみたいな。ニャアンって何のためにいるのかな〜と思ってたところにこの回!!狙ってるんですかね。
マチュもジークアクス乗らないし…。(エグザベはロッカーにマチュを叩きつけてないか??)
ニャアンって、今回の“クラバの違約金発生を防ぐため”という動機以外に、今までも3人のために動いてきたんですよね。スペースグライダーを買うためにバイト(違法)を増やしたりとか。自分じゃなくて、シュウちゃん頑張ったもんねと言える優しさ…というかシュウちゃんって呼んでんだ…。(ニャアンがシュウジのことどう思ってるのかはまだちょっと分からないけど、脱ぐの早くない?)
クラバの違約金もヤバい額だと思うんですよね。ヤシマのスペースグライダー(中古)の『15万ハイト』という額、今までクラバで勝ってきた金額で買えるみたいですが、どうも違約金はそれ以上らしいし…。確かにそれは人生がパーになる額だ。(ところでクラバはどこが運営してるんだ)
バトル開始してから、ニャアンはどうやって宇宙に出るまでジークアクスを動かしたんだろう…と思いましたが、「あのとき〜」というセリフと公式サイトのプロフィールを見ると、過去に『プチモビ』に乗った経験があるみたいですね。難民になった経緯(事件?)は分からないけれど、元々いたコロニーからプチモビで宇宙に出て、偶然拾われた結果イズモコロニーにやってきたそうです。だから訓練したことがあるというわけではないと思うけど、確かにちょっとくらいは動かせそうですね。
確かにニャアンが戦えなくてもシュウジがまた無双するのかな〜と思ったらまさかのシュウジが熱!!!
ガンダムに寝転がって「冷たくて気持ちいい」って言ってたり、頬が赤いのは運動したから?とか思ってたけど、熱出してたなら納得…笑
あとドムからの電撃攻撃、苦しみ方がめっちゃガチで見てて痛々しかったですね…。石川さんの演技もすごい苦しそうな感じで凄い。
そしてどうするんだろうと思ってたらアレですからね…
オメガ・サイコミュ起動するニャアン
ニャアン、キレると怖い女子だった!!
オメガ・サイコミュまで起動しちゃうとは…。ニャアンもニュータイプだったの??と思いそうですが、ただジークアクスのオメガ・サイコミュが起動する理由がまだちょっと分からないんですよね…。
そして戦い方がエグい…。シュウちゃん(赤いガンダム)の頭掴んで盾にしてるし、ゼロ距離バズーカ避けちゃうし、赤いガンダムのビームサーベル借りたと思ったらコクピットに刺しちゃうし…。どんなヤツが来ても「オラァ!」って千切っては投げしちゃいそうな怖さです。マチュよりもずっと怖い。笑
それに「なめんなよクソが」なんて言う子だと思ってなかったし、表情も吹っ切れ具合も全部ニャアンのものとは思えなかったですね。目怖くない??立ち絵や1話の軍警から逃げてるシーンを見ていると、ちょっとキツめなクール系女子なのかな〜とか思ったけど、本編観てると大人しいし、叫んだりキレたりするような子だとは思わなかったです。
「世界が合わせてくれる、自由だ」というセリフも、なかなか重たいですよね。
ニャアンは今まで、身寄りが無い人間とは思えない扱いを受けてたり、追われてたりしていても、慣れていたんだと思います。マチュに対して「いいから」と静止するのも、“いつもこうだから”ってことじゃないですか。理不尽な環境でも、自分を押さえ込んだり、相手が引いてくれるような対応をすることに慣れていたんですね…。その鬱憤が、キラキラを見たことで吹っ切れたから「合わせなくていい!!自由だ!!」と出てくるんですよね。
マチュが「ジークアクスに乗ってると、世界が私に応えてくれる」と言っていたのを聞いているから、「マチュの言うこと、本当だった!」くらいの意味にも聞こえるんですが、今までの背景を考えてセリフを聞いてみると、これからのニャアンはオラオラ系になっちゃうんじゃないかと心配するレベルです…笑
シュウジとのキラキラは私だけのものなのに
「私“たち”だけのものなのに」じゃないんだな…。マチュはジークアクスを、キラキラを、自分が自由になれる居場所って思ってるんだと思うんですが、それを取られたっていう感じに受け取っちゃったんでしょうね…。しかも乗ってるのがニャアンって知って更に嫉妬心?まで加わったのかも…。
ただニャアンは自分のためじゃなくて、みんなのために行動してるんですよね。それに、シュウジやガンダムをマチュから奪ってやろう!とも思ってない。マチュはそれを汲み取れるんだろうか。取られた!!って思ってるなら、一方的に拒絶しちゃいそうじゃないですか。今後の3人の仲がどうなっちゃうのかは心配だな…。
この2人の気持ちのすれ違いや考え方の違いは、これまで描いてきたことにも含まれてると思うんですよね。育ってきた環境も性格もやりたいことも全然違うし。それがどういう結末につながっていくのか。あんまり悪い結果は見たくないなぁ…。
オメガ・サイコミュが起動する条件
オメガ・サイコミュが起動する条件って何なんでしょうかね…。
第1話でマチュが起動させたところだけを見ると、一見マチュがものすごいニュータイプに見えるじゃないですか。エグザベやシャリア・ブル、アンキー視点でも、最初の頃はマチュがすごいニュータイプ&パイロットに見えるようになっている…。
でもニャアンも起動できたとなると、やっぱりニュータイプということ以外にも起動する条件は何かしらあると思うんですよね。
例えば、“反骨精神”とか。
状況を変えたい!!みたいな、強いエネルギーですよね。
ほかには…“苛立ち”とか…。
これもかなり可能性ありそう。マチュが最初に起動した時は、ニャアンや難民を弾圧する軍警に対しての苛立ちがあったと思うし、今回のニャアンも自分を押さえつけ続けていることからくる苛立ちみたいなものですよね。
これらなら気持ちが安定しているエグザベくんには無さそうだし。でもクラバで毎回戦ってるマチュは、毎回苛立ってるわけではないし…。ちょっと違うのかな。
あとひとつ起動してる条件が、“ハロ”ですよね。
エグザベの時には居なかったけど、マチュが乗る時、ニャアンが乗った時は毎回居るのがハロ。「ロックが外れる!」というセリフも、伏線なんですかね〜…。例えばハロに何かしらの中継機が仕組んであって、マチュやニャアンの感応波をマシンに届けているとか…。
いや〜、本当なんで動くんだろう…。
キラキラに段階(深さ、奥行き)がある…?
今回ニャアンが見た紫色のキラキラを見て、こうじゃないかと思ったんですが…。
キラキラって人によって色が違うっていうよりも、段階がある感じなんじゃないでしょうか。深さ?奥行き?どう表現するのが良いのかは分からないですが…。
ソロモン会戦で赤いガンダムにゼクノヴァが起きた時、赤い色が覆ってました。シイコがシュウジと交感した時は青っぽかったのに、「誰かいる」で誰かの方を見ると、黄色くなりましたよね。そしてマチュがキラキラを見てる時も、シイコとは色が違うんですよ。マチュは青緑?緑?っぽい感じかな。
そして今回ニャアンがキラキラを見た時は紫色だったんですが、周りにちょっとだけ星々が見えるんですよね。それに「自由だ!!」と言っているシーンでは、見ている向こう側に今まで見てきた青や黄色が見えるんですよ。なのでキラキラには段階があって、宇宙から少しずつ入っていくみたいな感じだと思うんですよね。
例えば一番向こう側は“誰か”がいる黄色だと思うんですが、今までの絵を見て色を並べてみると…
宇宙 ▶︎ 紫 ▶︎ 青 ▶︎ 緑 ▶︎ 赤 ▶︎ 黄色
こうなると思うんです。
紫(ニャアン)
青(シイコ)
緑(マチュ)
赤(シャア)
黄色(“誰か”)
シュウジはどこなのか分からないことと、奥行きがあるからなんなのかというのはまだ分からないですが…。ゼクノヴァが起きた時に赤色だったとするなら、黄色になるとやっぱ何かが起きたり、“誰か”に会えたりするんですかね〜…。
そもそもキラキラが見える原理とかあるのかな。
サイコミュを使うと見えるものなのか…。でもシャリア・ブル(なぜかマ・クベと同じでフルネームで書きたくなる)はキラキラ見てなさそうじゃないですか??
戦後の黒い三連星というif描写がリアル
黒い三連星、予告で出てくるまでは、登場を全く予想してなかったんですよね。出てくるとしてもどうしてクランバトルに参加してるんだろう…ってなったし、都合よく登場しすぎじゃない?って気もしたんですが…。
でも観てみると、ガンダムタイプがメイン?になったジオンから追い出されてっていう背景だったのが、結構リアルだな〜と思いましたね。
第4話で登場したゲルググは、現役機体だから民間に払い下げられてないというわけだったんですが、ドムに関しては「珍しい」と言っていたので、つまりもう現役で使ってない機体ということじゃないですか。戦後の整理でコストがかかるところをカットしているんだろうなと想像すると、戦果をあまりあげられなかった人たちは、有名なパイロットでもクビになってそうですよね〜。黒い三連星以外にも、例えばランバ・ラルとか、僕が好きなジョニー・ライデンとかはどういう扱いになったのかもちょっと気になりますね。(ミナレットとかあるんだろうか)
マッシュだけはガイア達とは違う道を選んで市長になったみたいだけど、ガイア達はこれまで使ってたドムを活かしながらジャンク屋をやってなんとかしてる…っていうのは、戦後の黒い三連星(二連星?)の描写としてアリだなぁと思いました。でも整備も補給もお金かかるだろうし、大変そうですよね。ポメラニアンズによると、ザクマシンガン?を買うのも大変らしいですから…。
あとは、黒い三連星といったら『ジェット・ストリーム・アタック』。僕らは急にジェットストリームアタックと聞いても、黒い三連星ならやるよね!と思えるけど、全く知らない人が観ると「何それ!?」ってなるだろうな。笑
リックドム(GQ)の背部に付いてるドムの足、シャリア・ブルが乗ってた時からすっごい気になってたんですが、ホバーの安定性を増すために可動して降りてくる仕組みになってるとは!!!シャリア・ブルが乗ってたドムもそういう作りになってたことから、ジェットストリームアタックのための機構というわけではないと思うけど、ちょっと面白かったですね!4脚になるドムとかもありそうだけど、3脚でも安定してそうだな。
ただ『1stガンダム』だと1(アムロ)対3で使った時は確かにジェットストリームアタックみたいな連携技って有効だった(それでも崩したアムロは何なの??)けど、この世界だと『マヴ』があるんですよね。もとより連携して戦うことが想定されている戦闘になると、ジェットストリームアタックってどこまで有効なのかは疑問になっちゃいますね…。
これも、時代か…。
ところで今回も普通に撃墜されてしまったわけで、ガイアとオルテガは死んでしまったんですが…。なんか頭を切っただけなのに爆発するのは、やっぱりビームサーベルで切ってるからですかね?それとも頭に誘爆要素があるのか。
第2話でシャアがゼロヒトガンダムの頭部を切って爆発したときも、使ったのはビームサーベルだったし。そうなると、マチュがザクの頭部を切った時には爆発していないけれど、それはヒートホークだからかも。第4話でゲルググのコクピットを刺して爆発したのは分かる、コクピットだし。第2話でシャアがガンキャノンを刺した時に爆発しなかったのは、誘爆しないところを刺したから…?
ジークアクスでのビームサーベルの発振原理がどうなってるかはちょっと分からないんですが、敵機が爆発したりしなかったりするのは、ビームサーベルの原理によるものなのか、それともそのモビルスーツの設計によるものなのか。あんまり物語に関わってこないだろうけど、どこかで答え合わせ欲しいですね。
新曲が2曲も!!
ここまで毎回新挿入歌が登場していたんですが、第5話は2曲も新曲が!!!
ひとつは『夏の現在地』という楽曲。『コロニーの彼女』とかでもラララ〜を歌ってる岡地織花さんが歌ってる楽曲ですね。これはマチュがヘッドフォンしてるシーンと、ニャアンとマチュがパイロットスーツを洗濯しにいってるシーンあたりで流れてた曲です。
マチュがヘッドフォンを外した時からしっかり流れ始めるという演出がすっごいおしゃれだと思いました!ヘッドフォンをしている時から薄く流れてはいたけど、ヘッドフォンを外したら曲が止まるというのがよく見る演出じゃないですか。それがね、外した時に流れるというのが良い…。起き上がってヘッドフォンを外したら流れるというタイミング的に、マチュの心情ともリンクしている演出なのかな。
なんとなくだけど、第4話で登場した『欲しいものすべて』と似ているな。モチーフが一緒??
もう1曲が『水槽の街から』という、NOMELON NOLEMONのみきまりあさんが歌ってる楽曲ですね。マチュがラストで雨の街中を走ってるシーンの曲。これ『コロニーの彼女』の別バージョンというのが良いんですよね〜!!
コロニーの彼女だと思ったら、新しいボーカル曲だったという…。水槽というのも、コロニーのことを表しているタイトルなのかな。インスト曲として印象が強い曲に歌詞がついているの、結構好きなんですよね。
そのほか
・マチュのヘッドホンにもクラゲ
・脱ぎすぎてびっくりした
・カバン(パイロットスーツ入り)をニャアンに持たせて、ガードレールの上を歩いている理由が分からない
・アンキー、シムス中尉(大尉になってる)では無かった!笑
・ところどころにセリフのオマージュがあって良かった。「宇宙って光ってる」⇨光る宇宙(1st第41話)とか。
・シャリア・ブルの「覚悟」というセリフ。なんとなく、覚悟というワードは責任や自由と並んで重要ワードにしている気もする。
まとめ
ここまで毎話、予告に見せない部分を後半に持ってきて、しかもそれが意外な展開という構成が続いてて面白いですね〜。第4話も十分意外性がある展開だったのに、第5話もそれを上回ってきたような勢いがあったし。
戦闘も毎回しているけれど、どこかで小休止を挟む時も来るのかな?でも全12話となると、こうした密度高い構成にしているのも納得。
次回『キシリア暗殺計画』
何かのために必要になるということでキケロガの派遣依頼をしたシャリア・ブル。ジークアクスと赤いガンダムを回収するためとも思ったけど、シャリア・ブルの目的がまだ曖昧な感じなので、ミスリードの部分もいっぱいありそうなんですよね。何のためにキケロガなのか…。
エグザベも“厄介払い”として終わるキャラクターではないだろうし、ここはギレン派かキシリア派かとか、政治争いとかの展開が重要になってくるんですかね。
キシリア暗殺計画というのも、シャリア・ブルが暗殺しようとしているのか、それとも別の組織なのか…。物語も折り返しになるので、展開が加速していきそうです。